2022年春、着々と五十歳への足音が聞こえてくる47歳。今やらねばいつやるんだっ!!!って感じで始めた富士ヒルクライムレースに向けたロードバイク練習なんですが、無運動47歳の素人おっさんが練習3ヶ月で富士ヒルクライムレースの本コースである富士スバルラインに挑戦してきました。
我ながら、自分自身の無茶なチャレンジに恐れ入ります。
1時間49分08秒
タイムはSTRAVA計測になりますが1時間49分08秒でした。平均時速は12.9 km。
STRAVAでの計測ポイントは料金所付近からになるのですが、実際の富士ヒルクライムレースでは料金所のかなり手前から計測するらしいので、プラス2~3分くらいすると実際の富士ヒルクライムレースのタイムに近い物になります。
ちなみに1時間50分前後のタイムは、富士ヒルクライムレースでも圧倒的に遅くビリっけつなタイムではなく、概ね全参加者の2/3から下ぐらいのタイムになります。
これにはちょっぴりですが自信がつきました。
3ヶ月の練習はほとんどZwift
ロードバイクの練習は2022年の5月の初めくらいからやり始め、週末だけしか自転車に乗れないのなら絶対に速くはならないので、すぐにスマートローラーを購入しました。
スマートローラー購入と同時にスマートローラー用のロードバイクもネットオークションで格安で購入し、いつでも自転車を漕げる状態にしました。
もちろんスマートローラーを導入したからにはZwiftにも加入してバーチャルライドでのトレーニングを開始。
その他に練習状態を管理するのにSTRAVAを導入して、来年の富士ヒルクライムレース本番まで限定で有料会員になりました。
写真はSTRAVAのトレーニングログのスクショなんですが、茶色い丸はZwiftでの練習、オレンジ色が実走での練習、灰色がZwiftと実走のハイブリッドになります。
小さい丸で2とか3とかあるのは、午前午後で練習したり、同一時間の練習を区切っている場合です。
基本的に週5回練習することにして、祝日とか連休とかの兼ね合いで練習日を前後させたりします。47歳と全然若くはないので、体調が良くても無理はせず必ず休息日を設けて週に2日は休むようにしています。
まあそんな感じで、見ての通りほぼほぼZwiftでのバーチャルライドでの練習になっています。天気が良くて風も穏やかだったりする日は河川敷に走りに行ったりもします。
富士スバルラインチャレンジまでに、およそ75回ほど練習していますが65回はZwift練習になってます。
Zwift練習はSST(スイートスポットトレーニング)がほとんど
Zwiftでの練習はワークアウトが中心で、それもほとんどがSST(スイートスポットトレーニング)ミディアムオンリーになります。
たまに気分転換でペーサー走とかする時はあります。ペーサー走はみんなでわちゃわちゃと走るので楽しくて飽きません。
もちろんzwiftでもお山に登る練習は何回かしました。
ツールドフランスで有名なラルプデュエズを模した、ラルプZwiftを4回、Watopiaにある激坂峠であるラジオタワーを2回ほど登りました。
実際の峠に練習に行ったのは3回
住んでいる場所が埼玉県南東部なので河川はいくらでもあるのに、ヒルクライムレースの練習場所となる山が全くありません。一番近い山でも筑波山で片道50 km、往復で100 km にもなります。
そんなことから実際の坂道練習に行ったのは3回、それもトランポして筑波山の不動峠とツールドつくばのコースを数回走ったくらいです。
富士スバルラインチャレンジ時のMyデータ
富士スバルラインを走った時の自分のデータです。これから練習しようとしている初心者の方の参考になればと思います。
- 年齢 47歳
- 体重 62㎏
- FTP 196W
- PWR 3.16w/kg
FTPとか、PWRはただの目安なのであまり参考にはならないと思います。
実際の峠道でのタイムの方が参考になると思います。
- 不動峠 17:53
- 不動から風返し信号 35:17
- ツールドつくば 43:56
ついでなのでバーチャル峠のタイムも載せておきます。
- ラルプZwift 64:57 難易度70%くらい
ロードバイク初心者の方でも僕と同じようなデータであれば、2時間は切れるんじゃないかと思います。PWR(パワーウェイトレシオ)だけみれば、もっとタイムが速くても良いような気もしますが、実際のところはこんなものです(笑)
使用機材
29年前にセミオーダーしたクロモリロードレーサーカスタム。通称青い自転車。
メインパイプには丹下プレステージを使い、フロントフォークもクロモリフォークです。
メインコンポーネントは中古のTIAGRA4700。よく分からないホイールと古いタイヤ。DAHON のステム。かっこいい白のサンマルコロールスのチタンレール。
ボトル二本満タンで搭載した装備重量12 kg ぐらい(笑)
下山に向けたウェアとボトル2本
上りの格好は自転車用のレーサーパンツと呼ばれるハーフパンツと半袖ジャージ。この格好で全然寒くはありませんでした。たぶん9月だと寒いと思います。
富士スバルラインの5合目からの下りは夏(8月のお盆休み)でも非常に寒いと聞いていたのですが、全然想像できなかったので手持ちのウエア類で使えそうなものを全て持って行きました。
- ゴルフ用カッパという名のウインドブレーカー
- 裏起毛のスポーツ長袖
- 長ズボン
- タオル
これだけでも結構な量で自転車のサドルバッグに搭載するのは無理だったので、これまた29年前に購入したランプレのチームジャージを引っ張り出して無理くりバックポケットに突っ込みます。
それでも入りきらなかったズボンはウエストバッグに押し込みました。
必死になって詰め込んだ下山用のウエアでしたが、5合目は思いのほか暑く、実際に使ったのはウインドブレーカーだけになりました…
水分補給用のボトルも650mlと550mlを満タンにして持って行ったのですが、ボトル一本飲みきることもなく5合目に到着したので、結果的に重りを5合目まで運んだという結果にちょっと残念な気持ちになりました…
富士スバルラインチャレンジの実走データ
これから富士スバルラインを走ってみたいと思っている、僕のような本物の初心者に向けての感想と言うかデータになります。参考になるかどうかはわかりませんが、何か一つでも得られるものがあればと思います。距離とか時間はSTRAVA参照になります。
富士山パーキングから料金所
夏の登山シーズンでの富士スバルラインはマイカー規制がされており、一般車両は富士吉田インターチェンジとなりの富士北麓駐車場(富士山パーキング)に駐車するのが一般的です。駐車料金は1000円になります。
お盆休みのちょうど真ん中、時刻は9時頃に到着したのですが駐車場は全然空きがあったのでもっと遅く行っても満車になることはないと思います。
僕もここにマイカーを止めて、準備して富士スバルライン料金所に向かいました。
富士山パーキングから料金所までは4~5kmほどだらだらとした坂道が続くので、ここで頑張っちゃうと疲れる可能性があったのでなるべくゆっくり進みました。
料金所から1合目
料金所から1合目までは4.62 kmほどなんですが、ネットの情報通りいきなりきつめの坂道が続きます。
ここで頑張ると絶対に途中でバテて足が回らなくなるパターンなので、自分でも「遅すぎるんじゃねえか」ってくらいの速度でゆっくりゆっくり上りました。
この時はほとんど34-28のギアを使用。
料金所から1合目までのタイムは34:35で、平均時速は8 kmになります。普通にとんでもなく遅いのですが、これが結果的に2時間を切れる要因となったと思います。
1合目から2合目
1合目から2合目までは3.42 kmほどあり、個人的な意見だと「富士スバルラインって斜度が緩いとか書いてあるけど全然ゆるくないじゃん!」「普通に坂道だし、筑波山の不動峠とキツさがあんまり変わらない」って思いながらペダルを踏み込んでました。
道路脇にはキロポストがあり、それとサイクルコンピューターの時間を見ながらゴールまでの時間を逆算して「なんだかすげー遅いんだけど、これだと2時間切れないんじゃね」って考え始めた頃。
1合目から2合目までのタイムは16:51で、平均速度は12.2 km。
おそらく自分の感覚よりも斜度が緩くなって速度が上がっていたんじゃないかと思います。
2合目から3合目
正直この辺りからはよく覚えていないです…距離は3.7 km。
一般車両は走っていないので基本的にガラガラなのですが、観光客や登山者を乗せた大型バスが結構な頻度で行き来しているので、追い抜かされる時はさすがに恐怖を感じます。
ただ10 km を過ぎたあたりですでに1時間近く経過しており「このままだと2時間を切るのは不可能だ、大変にまずい…」との判断が働き、この辺りから様子を見ながらギアを上げて踏んで行くことにしました。
2合目から3合目のタイム17:36で、平均時速12.6 km。
3合目から大沢駐車場
なぜかSTRAVAのセグメントに3合目から4合目がないので、大沢駐車場までの距離になります。6.73 km。
情けないことにこの辺りも全然記憶にないです。ただ、きついなあと思う坂道が続くと、なんだかゆるいなーっていう坂道もあって、それが交互に続く感じです。
ゆるいところを休憩タイムにしちゃうとおそらくタイムが縮まらないので、緩いところはケイデンスを上げたりギアを一つ重くしたりしてちょっとでも速度が出るように工夫したりしました。
既に15 km 以上は走ったとは思うのですが最初のスローペースのおかげか脚も全然元気で、心拍数もそれほど上がってない状態でしたが、だからといって頑張って踏んでくと脚がいっぱいいっぱいになる可能性があったので、基本的に様子は見ながら踏んでました。
3合目から大沢駐車場のタイムは20:40で、平均時速は12.9 km。
大沢駐車場から5合目
大沢駐車場から5合目までの距離は6.73 km程です。
途中から頑張って漕いだおかげなのか、このままのペースでいけば2時間はなんとか切れそうなので、5合目までは出来る限り頑張る事にしてペースを上げてみました。
大沢駐車場から5合目までの途中区間には1.7 km ほどの平坦な区間があるのですが、そこの手前の坂道が意外と厳しくて「うぅ…もう緩めちゃおうかな…」って弱気になりましたが、折角のチャレンジだし足が止まってもいいから踏めっ!頑張れ俺、じじぃ頑張れ、今頑張らんでいつ頑張るって感じでへにゃへにゃと踏み上ります。
なんとか平坦区間に入りました。
今まで散々登ってきたせいなのか、ただの平坦のはずなのにすごく足が回るような気がして、アウターに入れてぐるぐると速度を上げます。もちろん富士スバルラインでの最初で最後のアウターです。
STRAVAのデータだと平坦区間で平均時速30.6kmも出ています!!!
このままの勢いでゴールだぜっ!!!っと、二つ目のトンネルを抜けると、これまたネットの情報通りゴール前の厳しい坂が待っていました。
すでに平坦部分で残りの体力を使い果たしてしまったようで足が全然回りません。
それでもハンドルを引いたり立って漕いだりして、もうなんかぐちゃぐちゃですが5合目にゴールできました。
標高2000mを超えると空気が薄くなるので、運動中の呼吸が苦しくなるとか、パワーダウンするとか言われているのですが、そもそものパワーがないせいか全然そんなことは感じませんでした。呼吸に関しては多少息を深く吸い込むようになったと思います。特に苦しいとかそういうことは感じなかったですね。
STRAVAデータ
こういうのって載せるのに抵抗のある人もいるみたいですが、いい歳したジジイの人生の思い出作りロードバイクなので、情けない記録恥ずかしい記録をじゃんじゃん乗せていきます。こんなものにプライドなんかないですよ(笑)
前半部分。細かく分かれているんですが、どこがどの場所なのか半分も分かりません…
後半部分。後半の頑張り具合が分かります(笑)
まとめと感想
ゴールしたらもっと達成感と言うか充実感みたいなのを感じれるかと思っていたのですが、全然そんなことはなく「お~、やっと着いた~…思っていたよりもあったかいぞ。割と快適」くらいの感想でした。
せっかくなので記念写真をパシャパシャと撮り、富士山の形をしたメロンパンを食べようかなと思ったのですが、カチャカチャと歩きづらいビンディングシューズでお店に入るのもなんだかなぁと思ったのでスルー。
後はこういうチャレンジもののお決まりとして、もう少し前半を頑張っていればタイムがもっと縮んだんじゃないか?とか考えたりもしますが、こればかりは結果論で、前半を頑張ってたら途中でバテたり足が回らなくなったりしてもっとタイムが出なくなった可能性が高いです。
機材に関しては、カーボンフレームやアルミフレームのもっと軽量なロードバイクを使えば数分くらいはタイムを短縮できると思いますが、高校生の頃に買った思い出の青い自転車で富士ヒルクライムレースを完走することが趣旨なのでそれは外せません。
そんなこんなで29年ぶりにロードバイクを再開して3か月ほど練習した47歳のチャレンジでしたが、ひとまず悪くない結果になって良かったです。
頑張れば1時間40分は切れそうなので、当面はそれに向かって練習したいと思います。
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