PCのコイル鳴き。グラボ?電源?発生場所の特定から、DIYで対策してみる

仮想通貨バブルがはじけ、マイニング用の高性能グラフィックスボードの需要が無くなった為かオークション市場に高性能グラフィックスボードが格安で出品されるようになりました。

今が買いだって事で、RTX2080を横目にGTX1080Tiを購入。

喜び勇んで装着しゲームをすると、今までのGTX1060では考えられない高フレームレートに高画質。これは、最高だぜっ!!!!!って悦に浸ってると…

開放型ヘッドセットの隙間から『ジーーーー、ジー、ジ、ジジジ、ジーーー』と聞きなれない音がします。

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ゲームをするとコイル鳴きが発生

「はてな?これはもしやコイル鳴き個体のポンコツを買ってしまったのかもしれない、やはりヤフオクは信用ならねぇ…。クソ出品者め、評価欄で後悔させてやる!!!!」などと、激しい後悔と怒りが交錯する気持ちを抱えながら、ジージー音の出所を探します。

もちろんグラボから鳴っているはずなので、PCのサイドパネルを外してグラボに耳を近づけたりして音の発生源を突き止めようとするんですが、いまいちハッキリしない。

グラボのコイル鳴き

いろいろ探っていると、ゲームやベンチソフトを起動する時だけコイル鳴きすることが判明。

って事は、高負荷状態、電流が多く流れている状態でコイル鳴きがするって事が分かってきました。

なんとなくグラボじゃない…高電流が流れる…灰色の頭脳が低回転でぼんやりと活動して謎が解けました!!!!

音の出所はグラボじゃない。犯人は電源だ!!!!!

真犯人が分かったので、電源に耳を近づけると強烈にジージー鳴ってます(笑)

ちょっとその前にコイル鳴きについて少し説明します。

コイル鳴きのコイルとは何?

PCでは、ジージー、キーキー、ギューギュー音で良く知られるコイル鳴きの発生源であるコイルとはインダクタとも呼ばれ、

電線をぐるぐると巻いた小型~大型の電子部品で、PCに使われるのは米粒大~カールくらいの大きさ位の部品。
コイルの役目は電流の安定化や周波数の調整、電圧の変換など多岐にわたります。

PCではマザーボードや電源、グラフィックスボードなどに沢山使われていますが、音が鳴らないと気にすることはないと思います。

なぜコイルから音がするのか?

ちょっと難しい話になるんですが、鉄心に導線を巻いたコイルは、電流がながれると電磁石になる性質があるので、これが振動して人間の耳に聞こえる周波数になると、コイル鳴きとして認識されます。

コイル鳴きのコイル

分かりやすいコイルの例ですが、赤→がむき出しのコイル、青→が鳴き対策でチューブで覆われたコイル。

ちなみに電源のフタを開けてますが保証対象外の自己責任になります。

電源のコイル鳴きの原因は?

PCに使っていた電源は玄人志向のKRPW‐BK650Wで、80PLUSでブロンズになります。

PCの電源容量的には問題ないはずで、GTX1080Tiでも問題ないはずなんです。ちなみに、今まで使っていたGTX1060 6GBではコイル鳴きはしませんでした。

ここからは、なぜグラボを交換したら電源が鳴きだしたのかについての勝手な考察なんですが、GTX1060でのTDP(熱設計電力)は120W程度で、GTX1080TiのTDPは250Wと2倍以上になってます。

なので、ゲームなどでグラボに負荷がかかった時の必要電力が大きくなり、その結果、電源を流れる電流が大きくなり今まで以上にコイルが振動して、それが耳に聞こえるようになった?ってことでしょうか???

電源のコイル鳴き発生源を特定する

なんとなくですが、コイル鳴きの発生原因が分かったような気がしたので(たぶん分かってない)、DIY修理に着手します。

玄人志向 KRPW‐BK650W

フタを開けてみない事には特定できないので、自己責任でフタを開けてみます。

玄人志向 KRPW‐BK650W

フタを開けたら実際にゲームを起動してコイル鳴きが発生するか試してみると…、おお、盛大に鳴ってます。

しかし、どこから鳴っているかイマイチ分からないので割りばしなどの不導体で触ってみて確認してみます。

素手で触るとおそらく感電して、ヘタすると死んじゃうので、素人は絶対に素手で触っちゃいけません。通電してなくても、コンデンサに蓄電してる可能性もあるので絶対ダメ。僕も素人だから、ビクビクしながら弄ってます…

電源内部は素手で触っちゃいけません!!!!!

が、はっきりとした場所が特定できません。

なんとなく割りばしで触っているコイルが怪しいんだけど、あからさまに振動はしてないんですよね…???

けどこの辺りなんですよ。

電源のコイル鳴きの対策をしてみる

なんとなく音の出所が電源って分かったので、コイル鳴きの対策をしてみたいと思います。

と言ってもネットで調べた程度の事しか出来ないので、ホームセンターにひとっ走りしてホットボンドを購入してきました。

簡単なクラフト作業にも使えるので、1本あると便利だと思います。

電源のコイル鳴きをホットボンドで対策してみる

慣れないホットボンドに悪戦苦闘しながら、コイルにボンドを盛っていきます。

一応他の場所には付かないように養生テープでマスキングはしています。

ホットボンド自体は電気を通さないので、他の場所についても問題はありませんが、くっつくと取れないので注意が必要です。

電源のコイル鳴きをホットボンドで対策してみる

親の仇のように盛りに盛ってみました。

が、コイル鳴きは全く軽減されずに失敗に終わりました。

失敗した。音の出所は分からず…

はあ?音は絶対にこの辺りから出てるはずなんだけど、マジでどこが鳴ってるんだ?

一度気になり始めるとイライラするのがコイル鳴きで、ヘッドホンをしていれば多少ましですが、ゲームする時いつでもヘッドホンするわけではないので困ります。

周りが静まる深夜は特に『ジージー』うるさくて気になります(怒)

とりあえず電源はヤフオクにも出せないジャンク品になってしまったので、コイル鳴き対策として新しい電源を購入する予定です。

 

コメント

  1. ののの より:

    コイルの形状は二種類あって、著者さんがホットボンドで固定したのはよくある形の方。

    マザーボードやグラボの上にくっついているのですが、「正方形や長方形のカタチをした、かたそうな磁石っぽいもの」が「チョークコイル」です。

    電磁波(ノイズ)が放出されないように「フェライト磁石」という石で固めてあるんです。
    (磁石って名前だけど、磁力は出ない石)

    ヒートシンクやクーラーを外さないと出てこない部品なので、機会があったら探してみてくださいね

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