夏休みに、出たばかりの超広角ズームレンズ『Nikon AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR』レンズを携えて撮影旅行に出かけてきました。
撮影自体は初めての超広角ズームレンズなのもあって『ワクワク・ドキドキ』しながら『あーでもない、こーでもない』ってかなり楽しめました。
とりあえず超広角レンズって事だけを意識して撮影してみたので、気になるレンズだけどどんな感じなの?って悩んでる方は是非参考にして下さい。
『AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR』だけで撮影旅行
せっかくの撮影旅行だったんですが、なぜかお天気が梅雨空にもどってしまい奥利根、日光周辺は常にグズグズの天気で雨が降ったり止んだりで、結局のところまとも晴れ間がのぞいたのは初日だけでした。
使用機材
- カメラ Nikon D5600
- レンズ AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR
- 3脚 Velbon EX-444
- レリーズ Nikon MC-DC2
撮影条件
- 今回は風景メインの撮影なので、AF-S(シングルポイントAF)を使いました。
- 3脚が使える場所はなるべく3脚を使ってレリーズ撮影として、使えない場所は手持ち撮影です。
- 被写体のコンストラスト比が高いところは積極的にHDR(ハイダイナミックレンジ)を使い撮影しています。
- ピクチャーコントロールは色味がはっきり出るビビッドが好きなので【Vi】です。
- 超広角ズームレンズを意識したのでワイド端10㎜での撮影を基本としました。
記事内の写真は基本的にJPEG撮って出しになります。ブログ用に幅1600までリサイズしてありますが、写真1枚当たり500KBとそれなりに大きいので是非拡大してじっくり見て下さい。
スマホよりもPCで見た方が、より超広角レンズ感を味わえます。
※写真をタップすると大きくなります。
谷川岳ロープウェイでの撮影
群馬県と新潟県の県境に位置する谷川岳なんですが、ロープウェイで山頂付近までは簡単に登れてしまいます。
ロープウェイに乗る前からお山には厚い雲がかかっており、こりゃ撮影はダメだろうなって感じで行ってみたのですがやっぱりダメ。
仕方がないので周囲の山並みを撮影するのは諦めて写真映えしそうな物を探すと花が咲いていました…
なんの花かは分かりませんが寄れるだけ寄って撮影してますが、超広角だけあってかなりワイドに撮影できます。接写しても接写にならないのが今までにない不思議な感覚です。
基本的に10㎜のワイド端での撮影になります。
とりあず観光スポットに来たらこの観光名の入った標識を撮影しておかないと、後から見返してどこの写真だかサッパリ分からなくなります。
さすがに直線部分を見るとディストーション(歪み)が確認できます。
ちょっとした発見だったんですが、超広角レンズのメリットは標識を入れながらも周りの風景をかなり取り入れられるって事です。
2時間ほど粘ったんですが雲が晴れる気配は全くなく、小雨もパラついて撮影どころではないので退散。
奈良俣ダム(ならまたダム)
この頃には天気が回復してきて青空が見えています。
奈良俣ダムで検索かけるとこれと似たような写真が大量にヒットしますが気にしません。僕の写真が一番青空がキレイに見えます(笑)
奈良俣ダムは石と土と粘度を積み上げて作ったロックフィルダムで、地盤の弱い地帯で作られます。子供が小川で作って遊ぶ石ころダムの大人版ってとこですね。
写真にしちゃうとあれって感じですが、堤高158mあるんです。
1枚目の場所からかなり後方に移動した写真になります。
AF-Pレンズは今までのDXレンズよりも色味が濃い目に撮影出来るような気がします。個人的にはこのハッキリ感がすごく気に入ってます。
それとも…ピクチャーコントロールのビビッドが強力になったのか?
ダム頂上に移動しました。
これまた既視感のある絵面なんですが、撮影出来る場所が限られるのと撮影者が思うことって意外と似たり寄ったりなんです(笑)
頂上から放水路を撮影です。
さすがにワイド端10㎜(換算15㎜)だけあって、撮影場所直下から空まで撮影出来ます。
これにはちょっと心震えました。
ちなみに2枚目の写真は写真中央の道路くびれ部分から撮影してます。
極端なパースを活かして煽り気味に放水門を撮影してみました。
左側に若干人が写り込んでますが、ワイド撮影だと余計な物を排除して撮影するのがかなり難しいです。まあ、トリミングしちゃえばいいんですが。
水門上部にプチプチ見える黒い粒はゴミでは無くて、ツバメです。
ならまた湖側を撮影してみました。
積み上げた石の上にカメラを置いて極端な遠近感を出してみたつもりです(笑)
これはHDR(ハイダイナミックレンジ)で撮影してます。上手くハマるとRAW現像だけでは作れない印象的な写真に仕上がります。
HDR(ハイダイナミックレンジ)撮影時の注意点と作例の記事です。HDR強度別に比較してあるのでHDR撮影の参考にして下さい。
奥利根湖『八木沢』ダム
天気が良くなったので気を良くして奥利根湖『八木沢ダム』へ移動です。
写真が微妙に右下がりなのは気のせいです。
超広角ズームレンズの良いところは場所を示すオブジェを入れつつなんとなく全景が入るところですね。これはあまり上手くいってませんが…
堤高131mの矢木沢ダムの全景です。
撮影場所は人が寄れるアーチの一番端です。この大きさの構造物になると肉眼での遠近感がマヒしてきますね。
もちろんワイド端10㎜での撮影です。
縦構図で欄干にへばりついて撮影してみました。
上の写真に比べて真下の情報が入っているのが分かりますかね?
反対側まで行くのが面倒だったので、こっち側からの写真ばかりですが、今思えば行っときゃよかったとプチ後悔です。
放水用のゲートです。
下からの煽りでの撮影は遠近法が極端に出るので面白い写真に見えます。
いつもは望遠レンズしか使わないので、すごく新鮮で面白いです。
初日はここまでの撮影でしたが、残念な事にこれから天気は下り坂っていうか急斜面を転げ落ちて夕方から本降りです。
吹割れの滝
2日目は群馬県沼田市にある吹割れの滝から撮影です。
現地には朝の6時くらいには到着していたのですが雨が止まず車待機です。本来は人が少ない早朝にひっそりこっそり撮影する予定だったのですが残念です。
この写真は吹割れの滝ではなくちょっと下流にある鱒飛の滝です。良さそうな撮影ポイントは進入禁止になっているのでよく分からない場所からの撮影です。
ちなみにですが、僕はこれが吹割れの滝だと勘違いして一回帰りました(笑)
これが吹き割れの滝なんですが、天気は悪い、小雨がパラつく、暗い、微妙にガスってる状態での撮影は、僕の技術では無理です。カメラも防水じゃないし、雨用のカメラグッズなんて持って無いです…
曇天だとやはりレンズの暗さを感じますね。まあ、おかげでNDフィルター無しでもシャッター速度を抑えて撮影出来ましたが(笑)
退散です。
戦場ヶ原
土砂降りの丸沼高原を抜けて日光を目指します。
この頃には既に心が折れかけていたのですが、なぜか戦場ヶ原だけが雨が降っていないので撮影です。
なんにも見えないし、よく分かんないからやっつけですが、
足尾銅山観光
本来ならわたらせ渓谷鉄道を撮影する予定だったのですが、雨が降ったり止んだりの最悪な天気なので止めにして足尾銅山観光に行くことに。
途中にあったプランターを何気なく撮影してみたんですが、これがビックリでかなりなまなましい感じで撮影出来ました。
絞りは開放で撮影してるんですが悪くないです。
風景は絞らないとちょっとぼんやりした感じになるかな?って印象だったんですが、近寄った状態からだと思いのほか解像する感じです。
薄暗いなかでの発色もよい感じです。あれー?フジフィルムのカメラみたい(笑)
銅山の坑道内部の展示人形模型です。浅草キッドの二人に似ていたのでつい撮影。
坑道内はISO感度最高の25600での撮影で、もちろん手持ち撮影になります。
これがまた思っていたよりも使えたのでビックリです。
全編ISO高感度で撮影した記事です。APS-Cセンサーでの高感度撮影の参考にして下さい。
草木湖・草木ダム
夕暮れ時間帯でもう既に帰るモードに入っていたのですが惰性で撮影です。
なにしろ雨が降ったり止んだりなので、小雨の瞬間に車から飛び出して撮影しています。
あまり撮影条件のよくない時間帯での撮影ですが、薄暗くても薄暗いなりの撮影ってありなんだなってちょっと思った写真なんです。
青空バーンって写真も良いのですが、こんな湿った写真もなんだか悪くない気がします。適当に撮影してますが…
もちろん、家に着いたらクーラーの効いた乾燥した部屋にカメラをレンズを置いて乾かしましたよ。
撮影記まとめ
『Nikon AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR』での作例いかがでしょうか?ちょっとは参考になったでしょうか?
撮影が楽しい凡人が凡人なりに頑張って撮影するとこんな感じです。レンズ覗いてあーだこーだと考える時間が楽しいんですよね。
超広角レンズが初めてって事もあって、どうしてもワイド端を使った風景撮影が多くなりましたが、次回は生き物系の撮影もなんとかやってみたいところです。
それと、記事にはないんですが室内展示物などを近寄った状態で全体撮影出来るのは便利です。
コメント
こんにちは♪
ダム関係の写真イイですね!
これぞ超広角!といった感じですね。
特に真上からの放水路の写真は凄いです。
コシタツが書かれている
>ちょっとした発見だったんですが、
>超広角レンズのメリットは標識を入れなが
>らも周りの風景をかなり取り入れられるっ
>て事です。
が、まさに超広角の特徴だと思いますが、逆に言うと望遠と違って、撮りたいものを食べピンポイントで狙えないので、ある意味難しいとも思っています。
私もトキナー11-20を持ち出して風景を撮りに行きたくなりましたwww
しまるさん、ありがとうございます。
山などの風景写真よりも、対象がハッキリしてるダム等の方が撮影していて楽しいです。
広角レンズのメリットは情報量だと思うんですが、余計な写り込みを排除してピンポイントで狙えないのはやはり難しいですね。
ただ、かなりの接写が出来るのでそれを活かした撮影も楽しそうです。それと、レンズの色味が良い感じなので、車、バイク等の派手目の被写体撮影もしてみたいです。
あとは基本的に風景は撮らないんですが、もうちょっと頑張ってみたいですね(笑)
これからの秋にかけて、しまるさんもトキナーで広角レンズ楽しみましょう!
コシタツさんのレンズもそうですが、私のレンズもブルー系の色味は凄く綺麗に出る様に思います。
広角レンズの特徴なんですかね〜?
チョット広角レンズ持ち出してみますよwww
ブレ―系の色味…どうなんでしょうかね?
撮像センサーや画像処理エンジンの特性などもあるのかもしれません。
個人的には派手な色味は好みなんで結果オーライです(笑)
コシタツさん、今晩は、写真何回も、見直しましたよ、私も、しまるさんと同じで、
放水路の写真は、目が、近くから、奥まで、誘導されるような、感じがして、
圧倒されました、あと、建物のパース、プランター植物の圧迫感、
これが、主題だ~!!、って、主張する、感じを、うけました、
超広角レンズは、表現の幅が、かなり、広がりそうですね、
わたしも、早く、使ってみたくなりました、ありがとうございました。
日野さんコメントありがとうございます。
ダム写真以下をご覧頂きありがとうございます。
思いのほか遠景から接写まで使えたのと、円みを帯びた歪みがちょっとクセになりますね。
高級レンズは使った事はありませんが、個人的には色味も解像感も良く値段以上に十分満足できるレンズだと感じます。
ぜひゲットしてMTBで撮影に出かけましょう!!!