「アクティブD-ライティング」の効果を比較。後から弄って、楽しさ100倍です

ニコンのカメラユーザーが写真撮影時に必ず「ON」にしておきたい機能が、「アクティブD-ライティング」です。

コシタツはカメラ低級者でありますが、最近RAWデータで撮影、現像することを覚えてしまい、この「アクティブD-ライティング」の恩恵に預かりっぱなしなんです。

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アクティブD-ライティングってなに?

これはニコンのデジタルカメラに搭載されている機能で、簡単に説明すると、

アクティブD-ライティングを使うと、暗い室内から外の風景を撮ったり、直射日光の強い海辺など明暗差の大きい景色を撮影するのに効果的です。ハイライト 部(明るい部分)の白とびを抑え、シャドー部(暗い部分)の黒つぶれを軽減する効果があるため、目で見たコントラストに近い画像に仕上がります。

引用:ニコン

となります。

カメラ任せでお手軽に自然な見た目の写真が撮影できる、優れた機能なんです。これをカメラ初心者が使わない手はありません。

まあ、デジカメ出荷時のデフォルトでアクティブD-ライティング「オート」に設定してあるはずなので、知らずに使っていたなんて方が多いと思います。

アクティブD-ライティング比較

アクティブD-ライティングには効果の強さを「なし」から「より強め」と数段階変化させることができます。

そこで、効果の設定でどの程度写真の印象が変わるかをテストしてみたので、撮影時や現像時の参考にしてみて下さい。今回はニコン製の現像ソフトである「Capture NX-D」を使って効果を変化させてみました。

カメラの設定は、

  • ニコン D5300
  • タムロン SP90㎜ マクロ
  • マニュアル撮影
  • シャッター速度 1/800
  • 絞り F/4
  • ISO 100

です。

オート(基本設定)

アクティブD-ライティング オート

 被写体は早咲きの梅の花に蜜を求めてお仕事中のミツバチです。

カメラの設定はアクティブD-ライティング「オート」で撮影しているので、デフォルトではこの写真が撮影されます。

実際の見た目よりも、梅の花の色味が強く濃く、暗いイメージの写真に仕上がっています。

なし

アクティブD-ライティング 無し

現像ソフトで「なし」にしました。

梅の花、ミツバチの発色が悪く感じます。全体的に暗い印象になりました。「オート」時よりも明らかに影がきつく感じます。

弱め

アクティブD-ライティング 弱め

「弱め」で現像してみました。

かなり頑張って「なし」との違いを探したのですが、有意差を発見することがムズカシかったです。もしかして、同じ画像かも?と思い確認しましたが、やっぱり「なし」とは違う画像でした。

標準

アクティブD-ライティング 標準

「標準」からは明らかに写真の印象が変わりますね。「オート」での撮影に近い感じがします。

ミツバチの黄色が少し色づいて鮮やかに感じられます。背景もかなり明るくなりますね。

肉眼で見た感じにイチバン近い印象です。

強め

アクティブD-ライティング 強め

「強め」にすると、全写真の中で最も印象が良い感じです。

被写体であるミツバチと梅の花の発色のバランスがよく、ごちゃっとした構図なんですが、見やすいです。

全写真の中ではベストだと思います。

より強め1

アクティブD-ライティング より強め1

「より強め1」にすると、あきらかに明るくしました感が出てくるのですが、白とびしない明るさになるため、単純にキーを上げたような白っぽい写真にはなりません。

春の雰囲気が出ていて好感が持てる色味だと思いますが、如何でしょうか?

より強め2

アクティブD-ライティング より強め2

「より強め2」は「より強め1」よりも強力なアクティブD-ライティング効果を発揮するのですが、これはやりすぎでしょう。

露出補正でいくと、2段分くらい明るくした感じです。

しかし梅の花の印象が、元写真と全然違います。梅の種類が違うくらいに鮮やかですね。

露出1段補正(比較用)

アクティブD-ライティング 露出1段補正

参考用に現像ソフトで露出を1段上げた写真も載せておきます。

アクティブD-ライティング「なし」の状態で、露出を1段上げています。

頑張って他の写真と見比べたんですが、見た感じは「標準」に近い感じがします。っていうか「標準」と変わらないですよ。微妙に、露出1段補正の方が背景が明るいかな?気のせいか?ってところでしょうか。

まとめ

本来は構図内での明暗の差が激しい場合に使うのが、最も有効的な使い方なのですが、今回の様な少し暗めの明暗の差が比較的少ない写真でも効果的な事がわかりました。

基本的にアクティブD-ライティングは「オート」で設定しておいて、後で現像ソフトで調節するのが楽ちんな方法だと思います。

ただしこれだと「RAW」データで保存しなければならないので、ファイル容量も大きくなるし、連写撮影にも影響が出てくるので注意が必要です。

なるべく「JPEG」で撮影したい時は、アクティブD-ライティングを「オート」もしくは「標準」あたりに設定しておけば問題ないと感じます。

個人的には「強め」が分かりやすい写真になって好みですが…

「JPEG」での撮影でも、写真の明るさの調節は出来ますからね。

ちなみに、アクティブD-ライティングを「OFF」の状態でデータを保存した場合ですと、後から調整は出来ませんので注意が必要です。

 

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