2線ボケが初めて分かったコシタツです。
桜も満開になり、メジロと桜を一緒に写せば絵になるだろうなと、馬鹿の一つ覚えのようにメジロを撮影に行った時のことです。
メジロたちは桜の甘い蜜に誘われてわんさかと集まっていました。すかさず『パシャパシャ』とシャッターを切ります。
2線ボケと解決方法
帰ってから写真を確認すると、赤丸のあたりにモヤモヤとした影が大量に写っています。
カメラ?レンズ?が壊れたのかと思いネットで調べてみると、『2線ボケ』なる状態である事が分かりました。
2線ボケとは?
レンズの収差によって起こるボケの見え方のひとつ。1本の線が2本に見えてしまうことから、この名称がついた。とくに風景のなかの木など、直線で構成される部分に目立つ。
収差のまったくないレンズであればピント位置の前後の像は太いボケとなるが、 球面収差 が残っていると、点が後方にリング状のボケとなって出やすくなり、それがニ線ボケにつながる。反射望遠レンズ( ミラーレンズ )などに出やすいのはそのため。
また、球面収差の補正が過剰な場合にもニ線ボケは出やすいとされる。ニ線ボケは絞りの絞り込みによって軽減される場合がほとんど。なお、ピント位置より前方のボケはほとんどニ線ボケにならない。
なんだかイマイチ理解できない説明なんですが、点像でのリング状のボケが直線の枝などで起こると、ボケがふやけた感じで2本に見えるという事らしい。
そういえば、今回の撮影では桜の木が大きくてメジロたちが遠くに位置し、さらに桜の枝がごちゃごちゃと入り組んだ『ガチャガチャ』とした騒がしい構図になっていました。
解決方法はあるのか?
2線ボケの解決方法はあるのかをネットで調べてみたところ…
- 安いズームレンズをやめて、高い単焦点の望遠レンズを使う
- 絞りを絞る。解放付近では使わない
- 被写体を大きく写して、余計な物を写さない
- 構図を工夫する
の4点に絞られるようです。
1.に関しては貧乏人なのもあって現実的な解決策ではないですね。
2.に関しては絞ると被写界深度が深くなるので、結果としてボケ量が少なくなるから、2線ボケが出ずらくなるのは理解でます。
ただ絞ると暗くなるし、シャッター速度も上がらなくなります。
そうなると、被写体ブレや手振れの問題が出てきてこれもまた困ったことなんです。ISO感度を上げて対応すればよいのですが、ノイズの問題もありますしね…。
この件に関しては僕のテクニックを磨くしかないです。
3.に関してはもっと被写体に接近して写せば、余計な情報(今回はごちゃごちゃした細い枝)が入らずに結果として、2線ボケにはならないはず。
なんですが、野鳥に接近するのは難しく、鳥たちが接近してくれるのを待つか、僕がカモフラージュして鳥に接近するか、後は超望遠を買うかのいずれしかないです。
僕の気配を消せれば一番良いのですがムリです。
4.に関しては入り組んだ直線が入らないような構図を心がけるしかないんですかね。
まとめ
今回の撮影では正直、桜の枝がごちゃごちゃしていて、しかも桜の木が大きかったせいもあってせっかくメジロが現れても枝被りしたり、小さすぎたりしてイマイチだったんですね。
しかも、ここまでごちゃごちゃしているとオートフォーカスもめちゃくちゃで、結局マニュアルフォーカスで撮ったりといろいろ楽しく遊べたんですが、やっぱり上手くは撮れないものですね。ムズカシイ(>_<)
まあそのおかげで2線ボケを知ることが出来て、これからの撮影では構図に意識するような気持ちが芽生えたことには感謝しています。
うーん。カメラって楽しいです!
コメント
以前、木のてっぺんの枝にスズメが止まったので見ていたら、サッとカラスが飛んできてスズメをさらっていってしまった。
メジロのような小鳥が入り組んだ場所に留まるのは、天敵に捕まりにくくするためだから仕方ないですね。