栃木県茂木町にあるツインリンクもてぎで行われた『2018 FIMトライアル世界選手権』で撮影してきました。
日本で行われる世界選手権は『ツインリンクもてぎ』でのみ行われ、コシタツは第1回大会からほぼ皆勤賞で観戦しに行ってます。
三年ほど前からカメラ撮影を始めたので、最近では純粋に観戦するよりも撮影しながらファインダー越に観戦している方が多いです(笑)
普通に撮影していると撮影ポイントの制約やらなんやかんやで、意外と単調な撮影になり飽きてきます。そうならないように、所々で流し撮りなどを混ぜ込んで撮影しています。
流し撮りって、かなり能動的な撮影なので撮影していてかなり楽しいんです。
そんな楽しい流し撮りも、ちゃんと流し撮りをするためのセオリーがあります。
流し撮りの基本的なセオリーは、
- シャッター速度優先オート
- シャッター速度15~80秒
- 手ぶれ補正機能が備わっているレンズの場合、手ぶれ補正機能はオフ
があります。
上の2つは分かりますが、前々から気になっていたのが、手ぶれ補正機能のオン/オフなんですね。
手振れ補正機能オフで歩留りが上がる気がしない
大体にして流し撮りを始める時は思いつきで始まるので、 レンズの手ぶれ補正機能をオフにするのを忘れている時の方が多いんです。
夢中である程度撮影しているうちに、『おや、そういえば?』って感じで思い出して手ぶれ補正をオンにして撮影を続けます。
今回の撮影では、あえて意識的に手ぶれ補正機能をオン/オフして撮影してみたのですが、 正直有意差を感じる結果にならなかったんですよね。
流し撮りは1000枚程度は撮影したのですが、 そこそこ満足のいく写真は40枚程度にはなりました。
そのうちの半分程が手ぶれ補正オンで、残り半分が手ぶれ補正オフでの撮影になりました。
ただ、全体的に手ぶれ補正オフでの流し撮り枚数の方が多少多い(600枚位)ので、 歩留まりとしては手ぶれ補正オンの方が成功率が高いような気がします。
が、サンプル数が少ないのでまあ参考程度にってとこですかね…
撮影機材はD5600&キットレンズ
撮影機材
- カメラ Nikon D5600
- レンズ AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR
撮影条件
カメラの設定は基本的にシャッター速度優先AEで、ISO感度はかなり明るい陽射しがあったのでISO400程度までにして、なるべく絞り値が大きくなり過ぎないようにしました。
フォーカスポイントはダイナミック9点を使っています。
手ぶれ補正をオフにすると、望遠ズームレンズ望遠域での流し撮りはかなりゆらゆらと揺れる感じがして難しいんですが、トライアルの場合だと被写体にかなり接近して撮影できるので、70mmワイド端を多用した撮影になりました。
この辺も歩留まりアップの要因の一つだとは思います。
スーパーGTやMotoGP等の撮影では200㎜-500㎜を使うんですが、 500㎜ズーム端での撮影ではかなり歩留まりが悪いんです。
僕のテクニック不足もあるんですが、機材と撮影条件で歩留まりが上がることに越したことはありませんです、はい。
トライアルの流し撮りの場合だと、モトクロスやロードレースと違い速度がかなり遅いので、シャッター速度を1/15秒程度にして撮影すると、躍動感が出ると思います。
1/15秒はかなりシャッター速度が遅いので、被写体の動きをしっかりとリニアにトレースしないとブレブレの写真を量産してしまいます。
ちなみに1/15秒以下での流し撮りはほぼほぼ失敗に終わっています。僕の技術だとちょっと難しいですね。
シャッター速度1/40、秒手ぶれ補正オンで撮影しています。
シャッター速度が速い方が歩留まりは上がりやすいんですが、どうしても流し量が少なくなってしまうために流れてる感をあまり感じません。
もちろん動きの速い被写体に対しては、流し撮りのシャッター速度を上げて撮影してもしっかりと流せるので問題ないです。
まとめ
個人的な感想としては、『AF-P DX NIKKOR 70-300mm』では手ぶれ補正オンの状態で流し撮りをした方がファインダー内のブレが少なく感じるので流し撮りしやすいような気がします。
それに歩留まり的にもそれほど差がなかったので、これからは手ぶれ補正オンの状態で流し撮りしていこうかと思います。
AF-Pレンズはレンズ本体から手ぶれ補正のオン/オフができないので、切り替えがちょっと面倒なんですよね(笑)
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