夏休みに超広角レンズと共に撮影旅行をしたコシタツなんですが、その時に使った3脚がゴツゴツして移動しながらの撮影に少し不便を感じていました。
そこで持ち運びに便利な3脚で良い物はないかな?って探していたら、カメラ機材メーカーである【K&F Concept】様が機材を提供して下さいました。
こんな場合はどうしても提灯記事になるんですが、そこは個人の強みで忌憚ないインプレッションをしたいと思います。
K&F Concept KF-TM2324 製品インプレ
今回提供していただいた3脚はアルミ製の旅行用4段軽量小型3脚『KF-TM2324』になります。
『KF-TM2324』のカタログスペックは、
材質 | アルミ・マグネシウム合金 |
段数 | 4段 |
本体重量 | 1856g(雲台含む) |
サイズ | 【最高】1580mm 【最低高】410mm |
推奨積載重量 | 8kg |
脚ロック方式 | レバーロック |
になります。カーボン脚よりは重くなりますが、このサイズでは一般的な重さになるようです。
もっと詳しいスペックを知りたい方はメーカーHP→https://www.kentfaith.co.jp/KF09.007
早速箱から取り出してみたいと思います。ドキドキ…
キャリーバッグと雲台ポーチ付き
かなり大きめの箱から中身を取り出すと、結構しっかりとした作りのキャリーバッグが出てきました。
3脚を取り出すと意外とずっしりしており、持った感じでは超軽量って気がしませんが、カタログ重量は雲台込みで1850g前後になります。
大きさのザックリとした目安として定規と一緒に撮影してありますので参考にして下さい。
キャリーバッグの大きさは横幅50cm、直径13cmの円筒形です。
雲台は傷が付かないようにポーチにくるまれており気遣いを感じます。
最近の中国ブランドは、こうすればよりユーザーが満足するだろうって部分に力を入れている気がします。
まあ、実際に使う時はむき出しで持ち運んで使いますけど…
予想以上に高品質な3脚部
ちょっと驚かされたのが、アルミニウムをはじめとした金属パーツが多く使われており、かなりしっかりとした作りであることです。
3脚部の開閉はラッチ式でレバーもしっかりと金属で出来ているのでカチッとした手ごたえと共にぐらつきなどの不安定さは感じさせません。
3脚の開閉も適度な抵抗感がありよい感じです。開きの強さは付属の6角レンチで微調整が可能ですが、この製品は特に調節する必要はありませんでした。
レバーロック式の脚部です。
脚部はアルミパイプで最大径は23㎜になります。
レバー部分はさすがにマンフロットなどと同じ!とはいかないようで安っぽさはありますが、使う分にはまったく不満はなさそうです。
ダイヤル式ロックの3脚もありますが、個人的にはレバーロック式の方が脚部出し入れ時間が短縮できる気がして好きですね。
自由雲台って便利だね(笑)
これ便利です(笑)
アルカスイス互換プレート取り付け部分のダイキャストのエッジが丸いので品質的にはのもの足りませんが(値段を考えれば仕方なし)、実際にカメラを取り付けて使ってみるとあら便利。
カメラ固定用のベースプレートは取っ手が付いているので、出先でも簡単にカメラに取り付けられます。
ベースプレートには突起が付いていて最初は邪魔くさかったんですが、これは万が一雲台のベースプレート固定ネジが緩んでも突起が引っかかって直ちに落下→カメラ破損にならない為の気遣い突起でした。
固定用の大型のノブも回しやすく、ある程度強く締めこめばしっかりとカメラを固定できます。
ただし、構図の微調整は3way雲台に比べてやりにくさは感じますね。
パン方向(水平方向)には雲台がヌルヌルと360°回転するので、これは便利です。下にパン方向に360°回転させた動画を貼っておきます。
雲台切欠き部分に倒せば、縦構図も問題無しです。
使用カメラは『Nikon D5600』レンズは超広角レンズ『Nikon AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR』を使っています。
ある程度の抵抗感でヌルヌル動くのでやっていて面白かったです(笑)
実際の撮影に使ったインプレッション
『KF-TM2324 3脚』を実際に持ち出して使ってみました。っていうか、使ってみたくてうずうずしていたのが本音です。
カメラバッグ装着インプレッション
軽量コンパクト設計の持ち運び用3脚なので、手持ちのカメラバッグ『Lowepro インバース 200AW』の3脚取り付け部分に装着してみました。
カメラバッグ自体がそれなりの大きさがあるので、『KF-TM2324』を取り付けても見た目ではそれほど違和感はありません。
3脚展開バリエーション
3脚を選ぶ時に気になるのが脚部分の展開バリエーションです。
『KF-TM2324』は脚の開きが3段階選べ、さらに3脚部分に脚の補強用のビームがないので180度反転しても使えます。
スタンダードでオーソドックスな使い方です。
しっかりストッパーに当てるように脚を開けばぐらつきも無くしっかりしています。
おすすめはしませんが、エレベーターを最高にした使い方です。
個人的に気に入った使い方がこれ。
脚の開きが2段階目で固定してローアングルから撮影出来ます。脚はもう一段畳んでもエレベーターは接地しません。
脚の開き最大です。
この場合だとエレベーターが地面に接するので伸ばして使うしかありません。
超ローアングル撮影が可能になる使い方がこれです。
脚が180度反転する特徴をいかして3脚を逆さまに使います。
もちろんカメラも逆さまになりますが、撮影した画像は反転して使えば問題無しです。
超望遠ズームレンズでのインプレッション
推奨積載重量が8kgとなっているので、試しに僕が持っている一番重いレンズ『Nikon AF-S NIKKOR200-500mm f/5.6E ED VR』を装着してみました…
『Nikon AF-S NIKKOR200-500mm f/5.6E ED VR』の重量が2300gにカメラ465gを足して、およそ2765gになります。
さすがにこの重さになると3脚、雲台共に厳しく、雲台固定ネジを締めつけても微妙にお辞儀していきます。もちろんある程度下がると止まりますが、超望遠なのでちょっとでもお辞儀すると狙ったポイントから全然ずれてしまいます…
試しにエレベーターを最高にしてみました。
ここまですると一番細い脚は微妙のたわみ、風が強めに吹いたり、液晶画面を弄ったりするとゆらゆらと揺れが収束するまで時間がかかります。
超望遠ズームレンズの中では軽量級の組み合わせでしたが、トラベル用軽量3脚にはちょっと重すぎたようです。
もちろん脚を短く畳んで脚を開いて使うなどの工夫をすれば使えない事もないかなって気がしますが、それだとそもそもの趣旨とは違うような気がするので割愛。
もちろん8kgの機材も載せることは出来るんでしょうが、載せられるのと撮影に使えるかどうかは別問題なので注意が必要です。
3脚持っての移動はラクチン
褒められることではないんですが、実際の撮影ではいちいち3脚を出してしまってなんてやらずに、3脚にカメラを取り付けた状態で撮影ポイントをウロウロするはずです。
脚くらいは畳みますが、やはり軽量トラベル用3脚なので持ち運びは軽く感じます。
3脚単体では重く感じたんですが、カメラを取り付けてみると思いのほか軽く感じるのは何なんでしょうか?
3脚の1本に持ち運び用のスポンジが付いているのが軽く感じる理由なのか?
3時間ほど3脚片手に歩き周りましたが、疲れはほとんど感じず、それよりもカメラバッグの重さの方が大変でしたね…
デジカメビギナーの最初の3脚には丁度よい?
今回の撮影で使った機材はエントリーミドルクラス『Nikon D5600』と、そのキットレンズである、
- 標準ズームレンズ『AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR』
- 望遠ズームレンズ『AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR』
の他に、
- 超広角レンズ『AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR』
との組み合わせでも使いましたが、いずれの組み合わせでも全く問題なく快適に撮影が出来ました。
基本的に使ったレンズは軽量級の持ち運びしやすいレンズなので、トラベル用3脚である『KF-TM2324 3脚』との趣旨と丁度マッチしていたと思います。
また、デジイチビギナーで3脚選びに迷っている方にはピッタリなモデルと言えます。
インプレッションまとめ
まる一日かけて『KF-TM2324 3脚』をいろんなバリエーションで使ってみたのですが、最も使い勝手が良かったというか、新鮮だったのが脚を広げてローアングルから見上げるようなポジションで撮影出来る事でした。
こんな使い方です。
普段はわざわざこんなアングルから撮影しようって気にはならないんですが、機材のおかげで楽に出来る事が分かると積極的に撮影したくなるんですね(笑)
こんな感じのアングルになるんですが、こんな構図がかなり楽ちんに作れます。
まあ、もっと長期間使い込めばまた違った部分や弱い部分なども見えてくるのかもしれませんが、サンデーカメラマンが使い込む分には今のところは満足しています。
『K&F Concept KF-TM2324』の製品説明動画も載せておきますので、参考にして下さい。
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