ニコンイメージングジャパンから「安い・軽い・速い?」を実現した、かなり気になる望遠ズームレンズ「AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR」が2016年9月16日に発売されます。
コシタツ的にはイチバン出番の多い画角のズームレンズになり、バイクレースの撮影から野鳥撮影、人物撮影などなど幅広く対応できるのが魅力です。
このブログをちょっとでも読んでいただいてる方なら、なんとなく分かってもらえますでしょうか?
AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VRの尖がってる理由
基本的にNikon DXフォーマット専用のレンズになりまして、軽くて短いボディにお約束のEDレンズ、4段分のVR手振れ補正機構を搭載しています。
これだけ見ればいつものエントリーユーザー向けのNikonレンズになるんですが、これがなかなか尖がっている仕様なんです。
※Nikon製のデジタル一眼レフカメラにはイメージセンサーの大きさの違いで、FXフォーマットとDXフォーマットの2種類(ニコワンは除く)あるのですが、このレンズはAPS-Cセンサー専用のレンズになります。
理由1、使えるカメラが少ない
現時点での発表ですと、マウントポン付けで機能するカメラは新製品のD3400とD5500だけになります。D5500もカメラボディのファームウェアを最新にしないとダメらしいです。
すんなり使えるカメラボディ
- D3400・D5500(ファームウェア最新)
- D5300・D3300(ファームウェア最新・条件付き)
ちょっと面倒だけど使えるカメラボディ
- D5、D810シリーズ、Df、D750、D7200、D7100、D5200、FT1を装着したNikon 1
ピント合わせを行った後にカメラの半押しタイマーがオフになると、再び半押しタイマーがオンになったときにピント位置が変わります。撮影時に再度ピント合 わせを行ってください。マニュアルフォーカスでピント合わせからシャッターをきるまでに時間がかかる場合は、カメラの半押しタイマーを長めに設定しておく ことをおすすめします。
なにしろ半押しタイマーのオン・オフでピントがずれるようです。不便そうですね…
使えないカメラボディ
- D4シリーズ、D3シリーズ、D2シリーズ、D1シリーズ、D800シリーズ、D700、D610、D600、D300シリーズ、D200、D100、 D90、D80、D70シリーズ、D60、D50、D40X、D40、D7000、D5100、D5000、D3200、D3100、D3000、および フィルム一眼レフカメラ
古いカメラから、ちょい古カメラまで全滅です。
理由2、超軽量ズームレンズ
このレンズの特徴はDXフォーマット専用であるため、非常に軽量コンパクトに作られています。
重量は僅か415g。
ちなみにDXフォーマットズームレンズでエントリーデジタル一眼レフカメラのダブルレンズキットである「AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VR」もかなり軽量コンパクトな部類に入るのですが、それでも530gあります。
Nikonデジイチの中でも、最軽量コンパクトなD5500(約470g)と組み合わせれば885gと超軽量級です。
AF-P DX 70-300㎜ | AF-S DX 55-300㎜ | |
重量 | 約415g | 約530g |
寸法 | 約72mm(最大径)×125mm | 約76.5mm(最大径)×123mm |
理由3、STM採用で静かなフォーカス
最近のデジタル一眼レフカメラには、カメラ性能に加えて動画撮影性能も求められています。
しかし、デジイチのレンズはオートフォーカス時にギュイギュイやらミュウミュウと結構派手な音がして、この音がまんま録音に乗っかっちゃう問題がありました。
このレンズはステッピングモーターと呼ばれるSTMを搭載して、静寂性を追求してあるようです。…ようですってのは、確認してないからどのくらい静かなんだか現時点では分からないからです。
ただ、STM(ステッピングモーター)はそれほど高級な機構ではないので、この辺りも値段に影響しているんでしょう。
理由4、レンズスイッチを省略
かなりズバッと来たのが、レンズスイッチの省略です。
これが使えないカメラボディを増やしてしまった理由だと思います。
AF(オートフォーカス)とマニュアル撮影の切り替えは、カメラボディ液晶画面から行います。手振れ補正機能のオン・オフも液晶画面からの切り替えです。
このあたりの省略も、レンズ価格を抑えるのに一役買っていると思います。
ただ、個人的にはレンズ脇のスイッチからアクセスした方が早いし、急いでる時なんかは特に必要な気がしますが、値段的にはエントリーズームの位置づけなので、これはこれでありなのかなって気もします。
どっちだよ(笑)
理由5、値段が安い
なにしろ値段が安いです。
税込価格で51300円なんですが、Amazonなどでは予約価格ですが41000円台で予約受付しています。
年末くらいには36000円位にはなりそうな予感がします。
30000円台になれば、僕の使っている「タムロン SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD (Model A005)」と競合する価格になるのでかなり気になります。
同じくらいの画質とAF性能だったら軽さを求めて買い足すかもしれませんね。ただ、スイッチの有無がどれくらい使い勝手に影響出るのかが気になるところではあります。
それとズーム端がf/6.3と微妙に暗いのが気になりますが…
フィルター&フードは別売り
レンズを購入したら必ず取り付けおきたいのが、ニュートラルカラーフィルター。
ニコン純正でもKenko等のサードパーティ製でも違いはほとんどないので、購入したらスグに取り付けておけば万が一の時にも被害を最小限にしてくれかもしれません。
残念ながらフードも別売りになります。
逆光気味の時のフレア対策、うっかりヒットなどにも効果抜群です。使わない時は逆付けできるので場所も取りません。
コメント
コシタツ様。
こんにちは~、これはまた何とも判断しにくいレンズの登場ですね(笑)。
軽いのは良い事ですが描写能力等はどうなんでしょうね?…タムロン70-300には及ばない気はします。
同じキットレンズとして純正55-300より写りが良いとなると悩ましくなりそうですね。
junさん、こんばんは。
実物を見てないから期待値での話になっているので、家電量販店に並んだら弄りにいきたいと思っています。
良さそうでしたら、オークションでキットレンズのばら売りを狙ってみようかな?なんて考えてます。
本体スイッチが無いのがマイナスポイントです。
あとは、先端がグリグリ回ってピント合わせだとちょっとNGかもしれません。
真綿で首を絞めるFマウント。マウントの変更は不変かも知れませんが、絞り環無しのG、絞り連動爪無しのE、置きピンが不便で使用カメラを選びまくるPです。
これでニコンに戻る事が気持ち困難になりました。
F3からのニコン党さん、コメントありがとうございます。
F3からとなると筋金入りのニコン党員なのでしょうか?文面から察するに、すでに離党している感じですが…
僕は駆け出しなので、レンズやカメラの進化をリアルタイムで体験してませんが、なんとなく迷走しているような気はします。
個人的な意見ですが、Pレンズはエントリー一眼向けだけになるんじゃないんですかね?
やってもDXフォーマットだけで、フルサイズには無いと思いますけど…うーん。