デジタル一眼レフカメラを買ったなら、一度はマニュアルフォーカスで撮影してみましょう。オートフォーカスでは感じられない繊細な世界があなたを待ってますよ。
マニュアルフォーカスのすすめ
なぜコシタツがこんな事を言い始めたかというと、タムロンの『マクロレンズフォトコンテスト』に向けて、マニュアルフォーカスレンズ(MFレンズ)で撮影しているからです。
僕が使っているレンズはカメラ好きの友人から頂いた、タムロンの『SP 90㎜ マクロ 52BB』なるかなり昔のオールドレンズなんですが、これが上手く撮れるとビックリするくらいにキレイに撮影できるんです。
ただ、上手く撮影するにはそれなりに試行錯誤が必要で、それを探りながら撮影するのがこれまた楽しいんですよ。
カメラ任せの撮影
コシタツ2015年初頭にカメラを買ってから、自己流で撮影してきました。カメラは高性能が当たり前で、絞り優先やシャッター優先オートで撮影していればそれなりの見栄えのする写真が撮影できてしまいます。
それに加えレンズの手振れ補正機能は超強力で、適当にカメラを持ってシャッターを切ってもブレる事なくそれなりに撮影できたりします。
しかし、オールドレンズにはそれが一切通用しませんでした。
カメラにレンズを装着してもカメラはレンズを認識しないし、そのうえフルマニュアルモードでしか撮影ができません。もちろん手振れ補正機能などもないです。
これが意味することは、今まではカメラ任せだった部分を全部自分が設定しなくてはならないんですね。これが大変かと思いきや、意外と面白いんですよ。
カメラの基本が理解できる…はず
マニュアルフォーカスで撮影するようになってから、カメラの基本的な特性がよく分かるようになってきました。
写真の基礎的な部分では
- 光と露出の関係
- 絞りと露出の関係
- ISO感度と露出の関係
- ピントの山を感じる
カメラの操作の部分では
- しっかりとカメラをホールドする
- シャッターボタンは指先のみで押す
- からだも顔も固定する
- 三脚を使う
光と露出
光と露出の関係はそのままんで、明るい場所だとシャッター速度を上げて撮像素子に光を取り込む時間を短くしなければ真っ白な写真になっちゃうし、暗い場所ではシャッター速度を遅くして撮像素子に光を取り込む時間を多くしないと真っ暗な写真になっちゃいます。
こんな誰でも知ってる基本的な事も、体験を伴うと劇的に脳みそが理解してくれます。
絞りと露出の関係
絞り値を大きくすると暗くなるんです。もちろん絞りリングがせり出してきて、光を通す穴が小さくなるので暗くなるんですが、それをファインダー越しに体感できます。
僕の使っているタムロン→ニコン変換アダプターには、自動絞り機構が搭載されていないために起きてしまう現象なんです。自動絞りが使えるアダプターもあるようですが持っていません。
で、絞り値を大きくすると光の通過量が減るので、適切な明るさにするにはシャッター速度を遅くしなくてはなりません。これも、実際に体験すると全然違う感覚なんですね。
ISO感度と露出
これはもう、シャッター速度を上げる為ですね。手振れ補正ができないので、暗い場所ですと必然的に少しでもシャッター速度を上げていかないとまともに撮影できません。三脚を使えばよいのですが、基本手持ち撮影メインなんです。
ピントの山を感じる
ファインダーを覗いてマニュアルフォーカスしてると、ごく一瞬だけピント面がクリアに見える時があるんです。それがピントの山だと勝手に理解しています。
この一瞬を逃さずにシャッターを切れれば超ハッピーなガチピン写真が撮れるんですが、体が揺れたり手振れしたり、タイミングを逃したりとなかなか上手くいきません。けど、すこしずつは上達してるはずですよ。
しっかりとカメラをホールドする
写真撮影の基本の『き』の部分ですが、それが出来ていないことを痛感させられました。
カメラは固定しているつもりでも、自分が前後に揺れているんですね。なので、ピントを合わせてつもりでもいざシャッターを切ると微妙にピンボケ。
手振れではなくて体振れなんです。これを矯正するのがなかなか難しくって、歩留まりの悪さの原因の一つです。
シャッターボタンは指先のみで押す
これも写真撮影の基本の部分なんですが、出来ていませんでした。
シャッターボタンを押そうとすると、手首ごとスナップさせようとするんですね。すると、微妙にブレた写真が撮影できます。ほんとMFレンズを使うまでは全然意識した事が無かったです。
今のところ、人差し指の第一関節と第二関節の軽い動きだけで押せるように練習中ですが、撮り始めは忘れちゃってグニグニとシャッターボタンを押しちゃいます…
からだも顔も固定する
これも重要です。壁にもたれたり、ベンチに肘を付いたり、しゃがんで膝に肘を乗せてみたりと、あらゆる部分を固定します。
顔ももちろんカメラをおでこと鼻に押し当てて固定します。僕はメガネをかけているんでメガネは汚れるしで結構大変ですが、カメラの安定度は全然違います。
三脚を使う
最後は三脚なんですが僕はほとんど使いません。なぜなら面倒くさいから。でも、暗い場所やしっかり構図を決めて撮影したい時や、ディープフォーカスで撮影する時は使った方がよいのでしょうね。
楽に撮影できる事でしょう。
とりあえず撮影してみてから調整
最近は三脚を使う以外の7点に気を付けながら撮影しています。
正直言って僕の人間露出計はかなりいい加減なんで、とりあえず一枚撮影してみて確認してから設定を細かく調整していきます。
これ、フィルムカメラだったら大変ですよね…。デジタルカメラがあるからこその遊びだと感じます。
でもね、マニュアル露出・マニュアルフォーカスで撮影するようになってから、撮影に対する理解とカメラの取り扱いが上手になったような気がしますので、効果があると思います。
カメラビギナーズはぜひとも一度はチャレンジしてみて下さい!きっと何かが得られるはずですよ(^o^)丿
コメント
コシタツ様、今晩は、一眼初心者の私に、ぴったりな、お話でした、ありがとうございました、
コメントありがとうございます。コシタツです。
最初は絞り優先オートでカメラに慣れてからの方がより効果あると思います。
手ぶれ、ピンぼけ写真ばかりだと、つまらないしくじけちゃいますかね。
まずは楽しく撮影しましょう(^^)/
わたくし、地元の公民館写真講座クラブの講師を勤めています、教材に使わせています。わかりやすく解説で大変助かっています。これから先もよろしくお願いします。
中井さん、コメントありがとうございます。
教材なんて恐縮です。
僕の拙いブログですが、誰かのお役に立てていると思うと大変うれしく思います。
こちらこそよろしくですm(__)m