道の駅や高速道路SAを使った車中泊の魅力とは、ガチガチに予定を組まずに行き当たりばったりで旅行が出来る事です。
ただ、道の駅や高速道路SAはキャンプ施設ではないので、使い方を間違えると車中泊禁止になる可能性もあるので、車中泊をしない一般のお客さんはもちろんの事、道の駅・サービスエリアに迷惑をかけない方法で車中泊する必要があります。
この辺りをふまえて、車中泊歴10年以上のコシタツが行なっている車中泊の方法と注意点を説明していきます。
車中泊とキャンプ泊の違い
最近の車中泊で感じてることは、車中泊とキャンプ泊との違いが分からないか、混同している人が多い気がします。
これは僕の考えですが、
- 車中泊…寝るだけの旅の道中
- キャンプ泊…キャンプを楽しむ目的地
だと考えています。
車中泊に向いている場所
基本的に車中泊に向いている場所は道の駅や高速道路SA/PA(サービスエリア・パーキング)などがあります。
長距離トラックの運転手が休憩している場所は車中泊しても大丈夫な場所だと思います。
道の駅
道の駅とは『休憩機能』『情報発信機能』『地域連携機能』の3つの機能を備え、地域とともに個性豊かなにぎわいの場を提供することを目的としています。
現在では1,100駅以上もの道の駅があり、道の駅を目指して旅行するかたも珍しくありません。
基本的に駐車場やトイレは24時間開放してあるので、安心して立ち寄れます。
夏休みなどのトップシーズンだけ車中泊用に離れた駐車場を用意してくれる道の駅もあったりするので、下調べしてから利用すると良いです。
難点
キャンプ場や高速道路のSAなどとは違い、誰でも出入り自由なので悪意を持った人が来てトラブルが起きても自己責任になります。
場所によっては、走り屋や不良のたまり場になっている可能性もあるので、注意が必要です。
かつて石川県の東尋坊のある辺りの道の駅で寝ていたら、夜中走り屋がドリフトを始めてうるさいし怖かった記憶があります(笑)
高速道路SA/PA
高速道路のSA/PAは駐車場も大きく、基本的に24時間スタッフがいるので安全性が高く犯罪に巻き込まれにくいのが特徴です。
SA(サービスエリア)は24時間営業のコンビニやフードコートなどもあるので夜食や朝食などの食べ物の心配も無用だったりします。
ハイウェイオアシスなどは、駐車場の端の方に仮眠用の駐車帯も用意されていたりするので、気兼ねなく利用できます。
夏休みや大型連休などの大渋滞時はSAの場所を考えないと、夜中でも満車だったりするので注意が必要です。
難点
どうしても夜間走る長距離大型トラックなどが多く休憩しており、エンジンかけっぱなしだったり、発電用のエンジンを常にかけているので、エンジン音で騒がしいのは致し方ありません。
サービスエリアなどの高規格駐車場は駐車場全体を巨大な照明で照らしているので、かなり明るいです。
さらに不特定多数のドライバーが出入りするので、停める時は大丈夫であっても、後から前後左右にエンジンかけっぱなしで駐車されると結構キツイです。
公園の駐車場
公園の駐車場はドライバーの為の休憩施設ではなく、公園利用者の駐車場になるのでなるべく利用しない方が賢明です。
他府県ナンバーが長時間停まっていると通報されたり、巡回中の警察官に職務質問される可能性もあります。最悪、移動を命じられる恐れもあります。
河川敷
かなりグレーゾーンですが、車中泊できなくはないです。
ただ、水もトイレも無い場所がほとんどですし、どんな人がうろついているのか分からないので怖い場所でもあります。
車中泊を始めたばかりの方にはおすすめしません。
僕もなるべく河川敷はパスしてます。
山奥の名所らしい場所の駐車場
車中泊になるのかどうかは分かりませんが、ホントに誰も来ないような、マイナー名所の駐車場なんかは車中泊できるはずです。
朝一からトレッキングやカメラ撮影の予定があればなおさら車中泊したいと思いますが、ただ…普通に怖いです。
水道・トイレは無いのが普通で、夜には電灯もありません。車中泊に慣れているつもりでも怖いです。
ましてや自分一人しかいない時に後から車がやって来たりするとかなり恐怖で目が覚めます(笑)
女性や車中泊初心者にはあまりオススメしないです。
車中泊する時間帯と方法
車中泊はキャンプではないので、昼間から占有したり夕方くらいの早い時間帯から駐車しているのは問題だと感じます。
ここでは僕の考える車中泊の方法をお伝えします。感じとしては、
です。
※山奥などの人がほとんど来ないような場所ではもっとのんびりできますが、それでも洗濯物を干したりテーブル、コンロを出して我が物顔で使うのはちょっと問題だと思いますよ。
目的地には夜到着
山奥や河川敷はケースバイケースですが、道の駅や高速道路SAなどは眠る直前くらいに到着します。
例としては、道の駅にある物販店や飲食店が完全に閉まり、車中泊しない一般客がいなくなってからが好ましいです。
そして、到着したらラフな格好で周りをうろつかないで速やかに寝ます。
コンロは出さない、料理しない
以前、場所は忘れましたが、車中泊するために22時頃に道の駅に着いたら、同様に到着した大型ワンボックスカーのファミリーがおもむろにツーバーナーを出し駐車場で料理を作り始めたのには驚かされました。
車内や人目につかない場所でこっそりやるならまだしも、駐車場のど真ん中で椅子を出してランタン焚いてやり始めた時は大いにあきれ返りました…カッコ悪いです。
食事は済ませてからか、事前に用意して食べたらサッサと寝ましょう。
道の駅はキャンプ場ではありません!!!!
暑くても寒くてもエンジンはかけない
マジ死ねって思います。
車中泊でエンジンかけちゃう人って。
理由はいろいろあると思いますが、寒い暑いは準備不足なので無理して車中泊せずに帰るか、モーテルでも探して泊まって下さい。
隣でエンジンかけられた日にはノックしに行くか、自分の車を移動します。
頭に来るのはエンジン音もですが、ラジエターのファンが回る『ウィーーーーン』て甲高い音に変わる時だったりします(怒)
早朝には出発
車中泊の朝は早いです。
道の駅での車中泊は旅の道中なので、一般客の邪魔にならないように道の駅スタッフが来る前には出発します。
遅くとも7時までには出発したいですね。
車中泊は寝るだけが基本
こうすることで、基本的に一般客との接点がほとんど無くなるので、嫌な思いもさせずさせられずに車中泊できます。
この方法は自転車、バイクでの長期一人旅を応用しています。長期間のバイク一人旅では道の駅泊が多くなりがちなんですが、なるべく人目を避けた時間帯と場所を使うことで存在を感じさせないように利用できます。
最近では観光地の大型駐車場などでも車中泊が黙認されていますが、これは夜に来て朝早くから行動する為であって、キャンプ場同様に過ごして良いわけではないので気を付けましょう。
上手に車中泊を使えば、限られた時間で効率的な旅行が出来るので、周囲の気を使い迷惑をかけずにひっそりと車中泊をして旅行を楽しみましょう。
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