バーチャルサラウンドの威力すさまじい。これほどの変化があるとは思いもしませんでした。
マジで、いい時代になったものです。
Amazonプライム映画の再生音に物足りなさを感じていたら、絶対試してみるべきです!!!
映画見放題なサービスが快適なAmazonプライム会員なんですが、1つ問題があります。
それは、パソコンで見るとどうしてもサウンドがしょんぼりしてしまうんですね。
もちろん、サラウンドヘッドホンなんて物も売られているのは知っていますが、値段も高いし、最近のサラウンドヘッドホンはワイヤレスだったりして、使うたびに充電するのがちょっと面倒だなって思っていたわけです。
で、調べていたらこんなものを見つけました。
Razer Surround Personalized 7.1 ゲーミング オーディオ ソフトウェア
「Razer Surround」はパソコンゲーム界ではかなり有名なヘッドホンメーカーで、さらにバーチャル7.1chサラウンドを実現するソフトウェアの評価もかなり高いようなんです。しかも体験版は無料です。
バーチャルサラウンドって?
本来のサラウンドはリスナーを中心に複数個のスピーカーを配置して、あたかもその場面の中にいるような臨場感あふれる音場を再現するシステムになります。5.1chや7.1chなどはスピーカーの数を表しており、.1は低音再生用のウーファーにあたります。
でも、ヘッドホンは通常左右の二つのドライバーユニットのみの2ch再生になるので、サラウンド再生は出来ません。
そこで、人間の耳の特性を生かした音源処理することで、2つのドライバーユニットでも前後左右上下の空間を認識(ある種のだまし)させることを可能にしたサラウンドを指します。
体験版は無料ソフト
「Razer Surround」は本来、ゲーミングオーディオ向けに特化したソフトウェアで、このソフトの特筆すべき点は再生するヘッドホンを選ばない事にあります。
それって、手持ちのヘッドホンを簡単にバーチャル7.1chサラウンドヘッドホンに変身させてくれるって事です。
おお!これはお手軽で便利です…が、どこにも映画鑑賞にも使えるとは書いてありません。
…まあどの程度の変化があるものなのか、とりあえずデモンストレーション用サンプルトラックで、その変化を確かめてみました。
いつもPCで使っている「ゼンハイザー HD570」で視聴してみました。
ムムム!!!!
ちょっと過剰な演出もある気がしますが、ONとOFFでは音の空間の広がりに明らかな差があります。これが本当だったら、サラウンドヘッドホンに高いお金を出して買わなくてもOKですよ。
ダウンロードは簡単
もう既にいろんな人たちがダウンロード方法については説明してあるので、今さら説明なんてしませんのであしからず。
ざっくり説明すると【今すぐダウンロード】をクリックしてダウンロードしたら、後はインストーラーが起動するので、ガイダンスに従って進めるだけです。
後は、アカウント登録をすると登録したアドレスにEメールが届くので、そこから「Razer Surround」にログインすれば完了です。
問題無く設定出来れば「Razaer Synapse」がデスクトップ画面に表示されているはずです。もし、表示されてなければアプリ画面から起動してください。
簡単でしょ!!!5分くらいの作業です。
ちょっと注意点をいくつか
アカウント登録も完了して、パソコンも「Razer Surround」を認識してまったく問題無いはずなのに突然ヘッドホンから音が出なくなりました。
デバイスマネージャーを弄ったりしたのですが、解決せずに途方に暮れかけていたらある事に気付きました。
これは僕が完全にバカだったんですが、 「Razaer Synapse」を起動すると上記のようなコントロール画面が表示されます。
「設定」で使えるオーディオインターフェイスの選択ができるようになるんですが、これに気付かずにいたわけです。
認識しているのは、LGモニターしか認識していないようですね?
実はヘッドホン出力をPC本体のヘッドホンジャックから取り出していたのですが「Razer Surround」をインストールしたら、なぜかデバイスマネージャーからヘッドホン出力の項目が消えてしまっていたんですね???。理由は分からないんですが …
そこで、PC本体のヘッドホンジャックをやめて、パソコンモニターのヘッドホンジャックに繋いだらバッチリ音がでました。
『Razer Surround』のオン・オフしか出来ない
もう一点なんですが2016年8月時点ですと、無料版はサラウンドのカスタマイズがまったく出来ません。古いブログ記事なんかでは、サラウンドの指向性を独自にカスタマイズできるとありますが、無料版では出来ません。
実際に無料版を使った感想から言えば、絶対にカスタマイズしたくなります。
ってか、もっとよりよく変化させたくなってくるんですよね(笑)
体験版の感想
早速、Amazonプライムビデオを視聴します。
『ズュガガガッ!!!ピューン!!!ボボォーーーン!!!』
おお、明らかに違う。
楽しいので、コンソールパネルでオンとオフを切り替えまくってました(笑)
アクション映画を中心に、カーチェイスや格闘シーン、銃撃シーンを中心に見た(聴いた?)のですが『Razer Surround』があると無しでは迫力が全然違います。
特筆すべきは、ステレオ2chでは感じられなかった後方からの音が聴こえる事でしょうか?
2つのヘッドホンドライバーだけで、これだけ立体的空間を演出出来るものなのかと純粋に驚かされました。
ただし、デモ画面で聴いたほどの劇的なサラウンド感への変化ではないので、あんまり期待しすぎると、人によってはちょっとがっかりに感じるかもしれません。
有料版のProだと、サラウンドの指向性やバスブースト、イコライザー等を細かく調節できるので、音質にこだわるなら有料版の『Pro』を試してみるのも良いと思います。
音声の遅延はほぼ感じない
無料版ですし、映画鑑賞目的ですので断言はできないんですが、ネット掲示板などでよく聞かれる音の遅延はほとんど感じませんでした。
ただ、ネイティブな日本語で早口でまくしたてられるとコンマ数秒単位だと思うんですが、ズレたかな?って思う部分はありました。
これが、字幕映画だと全然問題ないと感じます。
ボリュームは大きく
ヘッドホンがマイルド傾向な性格と開放型なせいもあってか、音圧がイマイチ低く感じられました。これは、モニター出力も関係してあると思います。
それと、音は大きくした方がサラウンド感は出ると思います。たぶん、ドンシャリ傾向のヘッドホンの方が違いが分かりやすいんじゃないのかな?
個人的に満足だが
基本的にゲーミングオーディオサウンド用のバーチャルサラウンドソフトなんですが、僕の耳では映画でも十分実用的であることが判明しました。
使ってみた感じですと、以前視聴した事のある「SONY MDR-HW700DS」とそれほど変わらないような気がします。
もちろん、低音に関しては「MDR-HW700DS」の方が大量に出ているし、サラウンド感も強い感じがしますが値段は38,000円もします。
しかし、『Razer Surround』はとりあえず無料ですからね。
今のところはこれで十分ですね。
後は製品版を買うかどうかです。税別2428円なので、カスタマイズして楽しめる事を考えれば十分に『もと』はとれそうですよ(笑)
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