転職は最終手段なんです。
特に誇れるような学歴や、会社歴がないような底辺の人材は特にです。
それでも、何らかの技能があればまだましな方なんですが、コシタツのいる底辺零細企業に履歴書を送ってくるような人材にはそれすらありません。
零細町工場に来る人材の傾向
ハローワークから底辺零細町工場に紹介されてくる人材にはこのような傾向があります。
- 2~3年おきで転職を繰り返す人
- 長年働いているのだが、仕事内容がなんの技能も身に付かないような雑用な人
本当に多いです。
ほんの少しのキャリアプランや人生設計すらなく、行き当たりばったりと思い付きだけで転職しているとしか思えません。
2~3年おきで転職を繰り返す人
厳しい言い方ですが、業種も職種も定まらずに2~3年おきに転職する人は基本的に採用しません。
2~3年くらいしたら仕事が飽きてしまうのか、円滑な人間関係の構築に問題があるのか分かりませんが、また辞めてしまいそうです。
しかも、2年ってやっと仕事を憶えてきた頃ですよね。
せっかくイチから教えてなんとか使えるようになってきた頃で、さあこれからって時に辞められるとほんとガッカリします。
それに、給料だって仕事を憶えて売り上げに貢献できないと上がりません。
底辺零細製造業なんかは工場内で見える物すべてが売り上げに直結するので、使えない人材はずっと雑用か、低賃金で働くだけです。
ただでさえ低賃金なんですから、さらに給料が安いとなるとそりゃあもう悲惨ですよ。
2年も働けば、これから給料が上がるところだったのかもしれません。かもしれない所が哀しいのですが、小さい会社は儲けも小さいので仕方がないんです。
だから、2年程度働いて辞めるのは時間も労力も一番ムダなんです。
技能も無い雑用な人
こんな人も多いです。
工作機械を扱う似たような業種からの求職者でも、機械を扱った事がほとんどなく、出来ることはちょっとした測定と雑用なんて人たちです。
一応それでも、同じ会社に長く在籍して働いていたりするのですが、機械加工の知識もほとんどなく、工具も使った事がないという不思議な存在です。
会社の方針なのか、雑用ポジションで満足していたのか知りませんが、これって壮絶な時間の無駄使いですよ。
もし、会社の方針で雑用ポジションならすぐにでも辞めて新しく仕事を探すべきです。
雑用はいくらやっても雑用です。
営業の事は分かりませんが、そもそも工場では機械を動かす能力がなければ会社内でのポジションも上がらないし、給料も上がりませんよ。
むしろ、会社側に機械を扱うと危なさそうだと判断されたのなら、工場系の仕事はきっぱりと諦めて違う仕事を探したほうが賢明だし発展的だと思います。
だけど、この手の人達ってなぜだか又、工場系の仕事を探したりするんですよ。
しかも、一応ながら機械加工系工場の経験者として求人に応募してくるからタチが悪いです。
零細町工場なんかはいつも人員が足りずにカツカツの状態で働いているので、なんでも自分でやらなきゃならないし、問題解決もしなければならないので、雑用ポジションは要らないんですよ。
以前、そんな人を採用した事があったのですが、結局工具の使い方から教えなきゃいけないしで、散々な目にあったことがありました。
漏れなく2年で辞めましたが…
底辺零細工場も大変なんですよ
年齢も上がるにつれて、大きな会社は門前払いで選べる会社もドンドン減っていくし、仕方なしに町工場なんかに都落ちなんですが、町工場は思っている以上に忙しいし大変なんですよ。
基本的になんでもやって下さいだし、なんでもやらせます。
出来なければ出来るまでやるしかないし、やらなければそこまでで、最悪使えない奴のレッテルが貼られます。もちろん口に出したりはしませんが、与えられる仕事は雑用ばかりになるし、人間的にも雑に扱われます。
さらに仕事がある程度出来たとしてもそれほど給料は高くないし、労働時間もあやふやだし、癖のある社長も多いし、常に社長がウロウロしています。
目で見える工場内の仕事が売り上げで、仕事が減れば休みは増えるが年収が下がるし、休みが減っても年収はそれほど上がらずに大変です。
仕事がなければ、結構簡単に倒産したりします。
零細町工場は…そんな場所です。
だからハローワークで、安易に町工場を選ぶと結構大変ですよ。
出来る人から見れば、機械を触ったことがある無しなんかは、工具を握らせて機械を触らせればスグに見当がつくし、センスの有無も大体分かります。読図力でも分かります。
嘘申告はスグにばれますので止めましょうね。
しかし、過去にまともに機械加工の経験がある人が面接に来なかった事を考えれば、やっぱり出来る技能者はそもそも転職する必要がないし、しても同業他社で仕事が見つかるし、なかなか底辺まで降りてこないんですよね。
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