自転車のホイールを自分で組む時にお世話になるのが、スポーク長計算機だったりします。
もちろん3角関数を駆使して、リム径とハブ径から計算しても出来ますが、面倒なんでサラッとスポーク長計算機を使った方が早くて正確ですね。
最近はカメラばかりですが、自転車もほんの少しばかり好きで、ちょっと長男用の子供自転車のホイールを組むことになったので、久しぶりにスポーク長を計算してみたりしたわけです。
DT SWISS スポーク計算機
コシタツがスポーク長を計算する時に使っているソフトが、「DT SWISS」のWEBサイト内にある「Spoke calculator」です。
直訳して「スポーク計算機」ですね。
もちろん「DT SWISS」は超有名な自転車ホイールメーカーですので、安心して使えるはずです。たぶん。
使い方
DT SWISSのWEBサイトTOPに行きます。2016年現在はこの画面ですが、結構変わります。
画面下赤丸部分が「スポーク計算機」のリンクボタンです。クリックすると画面が変わります。
「Spoke calculator」の画面に切り替わり、ログインを求められますが、アカウントを作らなくても使えます。昔はアカウントを作らないと使えなかったような気がしましたが、簡単になりました。
赤丸で囲んだ部分のチェックボックスにチェックを入れて、赤いボタンをクリック。
リム内径を入力
あとは、上から順番に入力していくだけです。
DT SWISS以外のリムとハブを使う時はTYPEをUser definedに設定して下さい。
DTリムを使う時はDT SWISSを選択。DTリムを選択すると販売しているリム一覧が表示され選択できます。
User definedを選択した場合は、DIAMETER/ERDの欄に組みたいリムの内径を入力してください。リムの厚みを加えた内径でもよいと思います。
重さはスポーク長には関係ないので適当に入力してもかまいませんが、後述しますが必ず入力してください。
今回は子供自転車リムなので、内径380㎜で入力です。20inchってやつですね。
ハブフランジを入力
ハブデータを入力していきます。
これもDT以外のハブの場合は「User defined」で、classicっていうのは一般的な首折れスポークを使ったハブの事で、Straightpullってのは首折れでない真っすぐなスポークを使うハブの事です。
もちろん、DTハブを選択すれば一覧から製品を選択できます。
「User defined」を選択した場合は、ハブのスポークが嵌るピッチ径とハブセンターからのフランジ位置を入力しなければなりません。
PITCH CIRCLE LEFTは車体に乗った状態からみて左側、PITCH CIRCLE RIGHTは右になります。
ハブのピッチ径はスポーク穴の中心で計測します。ディスクハブ、ノンディスクハブでハブ径が違う場合があるので注意が必要です。
FLANGE DISTANCEはハブセンターからの左右のフランジの位置になります。フランジの中心で計測するのか、外側で計測するのかこの辺りはどっちでもそれほど計算に誤差は出ないと思いますが、気になる人は両方計算してみて下さい。
SPOKE HOLEはまんまで、スポークの通る穴の径の事です。
ここでも重量は必ず入力しましょう。
今回はフロントはディスハブなのでこんな感じで入力しました。リヤハブはコグねじ込みハブなのでこんな感じです。
スポークを入力
次はスポークを入力します。
スポークもいろんな種類があって楽しいのですが、今回は1.8㎜を使います。
SPOKE LEFT、SPOKE RIGHTでスポーク径を選べます。
NUMBER OF SPOKEは何本で組むかです。32穴のリムなので、32で入力します。もちろん28、36やその他も選べます。
NUMBER OF INTERSECTIONS …はスポークどうしが交差する数です。4本取りとか6本取りとか呼ばれるスポークの組み方ですね。32穴は基本6本取りになるので交差数は3になります。この辺りがなんのこっちゃ?な人は、ちょっと調べてから使いましょう。
0だと交差無しのラジアル組になります。
ニップルを入力
ここまで入力すると、ニップルについては勝手にリコメンドしてくれますが、好みに合わせて選択できます。
芯ちゅうニップルで問題無しです。
アルミニップルや、ロングニップルも選択できます。
ここまで入力すると計算結果が表示されます。
計算結果
まあ、こんな感じでスポーク長が表示されます。
1つ注意点があって、リム、ハブの重量をきちんと入力しないと計算してくれません。結果が表示されない時は、重さの未入力の可能性があるのでなんでもよいので入力しましょう。
ここからは個人的な意見なんですが、このDTのスポーク長計算機なんですが、若干長く計算されるような気がします。
もちろん、リム、ハブの測定方法や測定基準面の違いで多少の誤差は必ずでるはずなので、それが僕のやり方だと長めに出るという事だと思います。
もちろん、スポークを張ればテンションが掛かりスポークも伸びるので、それを見越して実際に注文する時は1~2㎜短めに注文しています。ちょい短いくらいは使えますが、スポークがリムテープ側に飛びだしすぎるとパンクやらいろいろトラブルの元になりますからね。
ニップルに4㎜位ネジ山がかかるくらいでも、キンキンにテンション張れますよ。1m以上の段差から飛び降りても大丈夫だからたぶん問題ないと思います…ブラスニップルの話です。アルミニップルの場合だと、しっかり根元まで入れたいですね。
「DT SWISS」のスポーク長計算機なんですが、今のところ、リム、ハブの実寸を計測しての計算ではミスはないので、個人的には信頼しています。
コメント