底辺製造業的視線で読む、これってあり?~まんが知って役立つ労働法Q&A~

厚生労働省がこれから社会で働く若者向けに、労働について最低限知っておいてほしいルールをまとめたハンドブック「これってあり?~まんが知って役立つ労働法Q&A~」を作成しました。

これってあり?~まんが知って役立つ労働法Q&A~

労働法の基本的な事例が分かりやすく描かれているので、すでに働いている方は確認のためにも、これから働こうとしている方は理論武装のためにも必読の漫画だと思います。

これをコシタツが産業構造の底辺目線で読んで、底辺製造業的な解釈でアンサーしてみたので、これから底辺製造業を目指す人たちの参考になればと思います。

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク

これから底辺製造業で働こうと思っている方へ

Q1 「求人広告」にいい条件がたくさん書いてあるけどそのまま信用して大丈夫?

鵜呑みにする奴はバカです。だいたい給与体系が能力に準ずるなんて書いてあれば、明記されてある最低賃金を考えた方が無難です。

もし15万円~30万円と記載されていれば、いきなり30万円貰えるのはスーパー仕事が出来る人です。動かす機械、業界に精通していて、放っておいても仕事をしてくれる人ですね。

何もできない素人は15万円スタートが妥当だと思います。

Q2 面接で即採用、「給料は働きぶりを見て決める」って言われたけど、これってあり?

ハローワークから斡旋される人材はトライアル雇用制度がある為に、ある程度の働きぶりを確認された後に給料は決まると思います。

求人広告で応募した場合も、会社によっては3か月程度の試用期間があるかもしれません。ムリだと思ったら早めに辞めましょう。ヘタに頑張ると自分も会社も不幸になります。

Q4 「最初は時給500円」・・・これってあり?

今時いくらなんでも無いと思います。ただし、正社員になってからだと分かりませんが、最低賃金を割り込むことはほとんどないと思います。

ただし、労働量に対して安いかもしれないと感じる事はあるかもしれません。

個人事業主や請負仕事などはこの限りではないですね。

Q5 不景気を理由に急に給料を下げられた・・・これってあり?

底辺製造業の大多数は町工場です。

景気が悪化すると目に見えて仕事が減ります。仕事が減ると会社の儲けも減ります。心ある社長でしたら何とかして給料満額を払おうとするはずです。

それでもダメな時は、給料が下がるかもしれません。その時は会社もダメになるかもしれないので、一緒に沈まないためにも転職を視野に入れるべきです。しかし、底辺製造業からの転職は一筋縄ではいかないと思います。

Q6 毎日遅くまで残業させられる上に残業代が全然出ない・・・これってあり?

まさに底辺製造業って感じです。

まともな?企業に就職できなかった自分の不甲斐なさを恨むしかないでしょう。人材の足りない底辺製造業ですと、こんな場合は社長も夜遅くまで残っていたりするので、タチが悪いです。

逆に上手くいくと、認められて給料がドーンと上がるかもしれません。

社長が給料をドーンとあげたくない時は、途中で帰ってもよい命令が出るはずです。

Q7 「ライブに行きたいという理由で有給休暇は取れません!」 ・・・これってあり?

有給休暇の概念が希薄なところが多いのが底辺製造業です。なにしろカツカツの人員で会社を回していたりするので、休まれると他の社員の負担増加、ノルマの未達、納期遅れになる可能性があるかもしれません。

それを踏まえたうえで、『コミケに行きたい』とか、『握手会に行きたい』といえば問題ないと思います。個人のキャラクターを他の社員に認めさせたらこっちのものです。仕事が出来る人なら、出来ない人よりも有給は取りやすいと思います。

同町圧力があったりするので…取りづらいですよね。

Q9 仕事中にケガ。治療費は自己負担って言われたけど、これってあり?

これは重要です。

労災保険、雇用保険、健康保険、厚生年金保険は小さい底辺製造業ですとどれかが欠けている会社もあります。

厚生年金なんかは徴収されているのに未払いとかいまだにあったりします。製造業はデスクワークに比べると怪我をする可能性はかなり高いです。

不安な人は労災保険の加入について、痛い目を見る前に一度確認した方がよいかもしれません。

Q11 ミスが原因で「もう明日から来なくていい」って・・・これってあり?

製造業はミスして当たり前です。

語弊があるかもしれないのですが、多くの致命傷にならない失敗を繰り返しながら仕事を憶えていきます。これはどんな職種にも当てはまる事だと思います。

ただ、製造業的な失敗の中で許されないものが2つかあるんですね。

  • 単純な失敗を繰り返す
  • 圧倒的にセンスが無い

この2つは、致命的です。

基本的に底辺製造業への就職を考える人材は、おおむね低学歴だったりするのですが、それ自体は特に問題ないんです。逆に中途半端な学歴のある方がプライドを捨てきれずに上手くいきません。

話がそれたのですが、単純な失敗を繰り返す人は仕事中もぼんやりしていてどこか上の空の人が多いです。指摘すると返事は良いのですが、また似たような失敗をやらかします。

試用期間3か月くらいの間でつまらない失敗を繰り返す人材は、その後も決まって繰り返します。こうなると、怪しくて現場では使っていられません。雑用係で辞めるまでこき使われる羽目になります。

もう一つは、圧倒的にセンスが無い人材です。

これは出来る人にすれば意味不明で宇宙人です。たぶん絵の得意な人が、苦手な人をみて何故見たものを見たまま描けないのか?と思う感覚に似ていると思います。

このような人材は、後々本人も会社も不幸になるので早めに退場を願います。願えない時は雑用係です。

なので、製造現場に配属されたのにいつの間にか雑用をやらされていたら、そのあたりを考えてみて下さい。

1回2回のミスでクビになる事はたぶんないと思います。3回は無いですが…

Q12 会社を辞めようとしたけど辞めさせてもらえない・・・これってあり?

前述した事の繰り返しになりますが、底辺製造業の特に町工場あたりは最低限の人材で仕事をこなしていたりします。

こんな状態では雑用係も重要な仕事で、機械はいじれませんが戦力です。そんなに簡単に辞めさせてもらえないと思います。

一度くらいは考えなおしてみたらどうか?と言われるでしょう。

もし、何も言われずにあっさり受理されたらその程度のポジションだったと思って、さっさと辞めるべきですね。

ただ、町工場でもエース級の人材はそれなりの待遇で給料をもらっていたりするので、そんなに簡単に辞めたりしないし、会社も辞めさせてくれないと思います。

このあたりは微妙ですね。本当に使えない奴はすぐに辞めさせてくれますよ。

まとめ

底辺製造業町工場的観察でのアンサーになりますが、これから底辺製造業を目指す人たちの参考になれば幸いです。

僕の個人的な意見がほとんどですが、それほど的を外していないとも思えます。

町工場ですと、労働法はもちろん大事なんですが、それよりも少ない社員とのコミュニケーションや社長との信頼関係の構築の方がはるかにメリットがあると思います。

まずは仕事が出来るようになる事ですね。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました