勇み足で導入した『Crucial M.2 SSD 1000GB』なんですが、思わぬところでトラブル発生です。
それは…
真夏のエアコンを入れた部屋で室温27度程度なんですが、温度上昇が酷いんです。想定外に酷い。
『Crucial M.2 SSD』の温度高過ぎ問題
『CrystalDiskInfo』で温度を見てみると、電源投入して数分経過しただけで48℃です。
電源投入回数と使用時間を見てもらえば分かりますが、まだまだ新品クオリティなはずです。
『CrystalDiskInfo』は温度更新がリアルタイムじゃないので、リアルタイムでSSD温度を把握するのに『HWMONITOR』を起動。
赤〇が温度がやばたにえんな『Crucial SSD』で、オレンジ〇がシステムが入ってる『Intel SSD』。
左から現在温度、最低温度、最高温度になります。
既に最高温度56℃を記録しています。
まあ見ての通りで、システムを入れてる『Intel SSD M.2 PCIE×4 512GB』よりも比較にならないくらい高温になってます。
ゲームで、みるみる温度上昇
今回導入してた『Crucial M.2 SSD』は基本的にゲームソフトだけを入れておくストレージなので、ゲームをして様子を見てみます。
プレイしたのは『ゴーストリコン ワイルドランズ』。オープンワールドゲームなので、データ読み出しの為に常にSSDにアクセスしています。
ゲームプレイにはゲーミング24型モニターを使い、裏では『CrystalDiskInfo』と『HWMONITOR』を起動して、もう1枚のモニターを使い確認しながら計測しました。
『CrystalDiskInfo』は自動更新を1分に設定したんですが、ゲーム開始であっという間に60℃を超えました…。
数分ほどプレイすると…やったね!!!!!大台の70℃に到達。
スクショを撮った後もプレイしてると最終的には73℃まで上がりました。
ただ、70℃台は瞬間的な温度なので、平均すると常時65℃前後程度になっている感じです。
サーマルスロットリング問題
SSDの温度管理で問題なのが「サーマルスロットリング」で、これは温度上昇で引き起る熱暴走を事前に防ぐ為の措置で、SSDでは70℃を目安にそれ以上温度が高くなると処理を遅くして温度を下げる動作の事です。
で、動作が遅くなるってことはせっかくのSSDの高速性能が発揮できないって事になり、ゲームのプレイアビリティに影響してくるので何とかして温度を下げねばなりません。
M.2 SSDの位置が悪い?
『Crucial M.2 SSD』が高温になる理由としては、取付位置の問題が考えられます。
写真で見ると分かるんですが、『Crucial M.2 SSD』はCPUクーラーとグラフィックボードの真ん中に位置しており、簡単に言えば熱源のど真ん中に居るって事になります。
ASUS製マザーボードの設計が悪いって事か???
そもそもの雰囲気温度が高温であれば、データアクセスにより熱を発するSSDはより高温になりやすいので、この取付場所の悪さが原因の一つではないかと考えられます。
しかし、疑問なのはシステムが入っている『Intel SSD M.2 PCIE×4 512GB』はそれほど高温にならない事。場所的に温度が高くなりにくいのか、そもそもSSD自体が高温にならないのか、ヒートシンクが効いているのか、マザーボード付属の温度センサーがおかしいのか???
SSDの場所を入れ替えて試して見ても良いんですが、ちょっと面倒です。
まあそんな事で、現時点で僕が対策出来る事はヒートシンクを取り付けることくらいです。なので『Crucial M.2 SSD』にも『Intel SSD』同様にヒートシンクを取り付けます。
ヒートシンク取り付け
M.2 SSD用ヒートシンクを手に入れました。Amazonで600円程度でオールインワンです。
アルミ製ヒートシンクと絶縁取付用シリコンラバー、両面テープ、シリコン輪ゴムがセットになってます。
ヒートシンクの大きさはほぼほぼジャストサイズにカットされているので、後は絶縁シリコンラバーを間に挟んで固定します。
絶縁シリコンラバーも丁度よい大きさで、両側に透明なシートが貼ってあるのでそれを剥がして貼り付けます。
シリコンラバーは熱伝導性が高いので、発生した熱を効率的にアルミヒートシンクに伝えてくれるはずです。
ハイテク最新の『M.2 SSD』に超ローテクなヒートシンク輪ゴム止めが笑えます。
結束バンドは念の為です。輪ゴムが切れても落下防止用です。
よく見るとヒートシンクのフィンの数が少ない気がしますが、どうなんでしょう?
フィンの数が多いほどヒートシンクの表面積が大きくなるので、より冷えやすくなるんですが、あまりに密なフィンも風通しが悪くなるので一長一短だったりします。
ヒートシンク装着でゲームは効果あり
『ゴーストリコン ワイルドランズ』をプレイして、ヒートシンクでの冷却効果を検証します。
『HWMONITOR』を起動確認しながらプレイする事、十数分。
明らかに全体的な温度が低下しました。
スクショは最高温度ドンピシャで撮影してますが、『ゴーストリコン…』をプレイするだけではこれ以上温度は上がりませんでした。
うむ、ヒートシンクの効果は出ているようです。
Crystal Disk Markで強制読み書きチェックする
ゲームを実際にプレイしながら温度チェックしたのですが、アクセスにムラがあっていまいち安定しない感じです。
CPUやGPUのベンチソフトはあるけれど、SSDを無理やり発熱させる方法はないよなぁ~って考えていたら思いつきました。
『CrystalDiskMark』でチェックすればいいやん。
『CrystalDiskMark』はストレージの書き込み、読み出し性能を計測するソフトなんですが、計測は実際のストレージに試験用のデータを書き込んで読み出して測定しているらしいので、これを使えばSSDに負荷がかかっている状態を作り出せるんじゃないかと?
どうかな???
やってみたら上手くいきました。
『Crucial M.2 SSD 1000GB』である【D】ドライブを選択してテスト開始です。テスト設定はデフォルトのまま使用しました。
テストを開始すると『HWMONITOR』の温度がぐいぐい上がります。これは楽しい(笑)
『CrystalDiskMark』の結果は標準的なSSDのそれになりましたが、欲しいのはこれじゃない。
さらなる温度上昇を期待して2回連続で『CrystalDiskMark』をかけた結果がこれです。
ヒートシンクでマイナス7℃達成!!!!
最高温度63℃
ヒートシンク無しでのゲームプレイで70℃オーバーだったのが、結果としてマイナス7℃になりました。
別にそこまで低い温度ではないのですが、テストしてみた結果としては絶対に70℃以上にはならないと感じます。
アルミヒートシンク恐るべし。
600円でこの効果ならコストパフォーマンス的には大満足なんですが、実のところもう少し温度が下がんないかな?って思ってます。
おそらく冬場は室温も下がるのでもう少し冷えると思いますが、寒くなったらもう一度テストしてみる予定です。
今日の分かった(笑)
以上、現場からでした。
しかし、グラフィックボードをGTX1080Tiに変えたらヒートシンク効果むなしく再び温度上昇を始めたので、グラボをM.2 SSDから離す為のグラボ縦置きアダプターを導入しました。
詳しくは記事をどうぞ!!!
上手くいったはずなんだけど、突然死してしまいました…HDDと違ってなんの予兆も無い噂は都市伝説ではなく本当であることを身をもって体験することができました。感動です(泣)
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