貧乏なコシタツ家にAmazonプライムビデオを導入してから、テレビを見る時間が増えました。良い事なのか、悪い事なのかは今のところ分かりませんが、年間4000円程度の費用で古い映画から最近のドラマまで見放題ってのは素敵な事だと思います。
それと、コマーシャルが入らないのもストレスがないです。
子供と見る、ぼくらの7日間戦争
今から四半世紀以上も前の映画である「ぼくらの七日間戦争」なんですが、アラフォーど真ん中の親父になるまで見たことが無かったんです。
当時、中学生だった少年コシタツにはタイムリーな映画だったんですが、その頃のコシタツは洋画サイコー!トム・クルーズ超カッコイイ!になっており、日本人のそれも子供たちが主役である青春群像劇みたいな青臭い映画には、ある種の羨望を持ちながら興味を持たないふりをしていたんですね。
で、今まで見逃していたわけです。
そんなわけで、小5長男と小2長女と嫁と一緒に見てみたわけです。
教師の行動に反応する長男
今さら、40オヤジの感想なんてどうでもよいんですが、それよりも隣で見ていた小5長男の反応が面白かったですね。
さすがに25年以上も前の中学校を舞台にしているだけあって、校舎も生徒の格好もすべてが古臭くて笑っちゃうんですが、リアル小5の長男にはそれほど違和感がないようでしたね。
そんな時代的な事よりも、教師たちのする暴力や、抜き打ちの持ち物検査などの理不尽な振る舞い事にいちいち腹を立てている様子です。
長男曰く「今の小学校で体罰なんかしたら、教育委員会に訴えて、先生クビになっちゃうよ。ははは」だそうです。
むむむ。長男、なんだが嫌な奴に感じますが、今の子供たちの意識ってこんなものなんでしょう。こりゃ、学校の先生たちも大変なような気がしますが、嫌なら辞めればいいだけなので問題無しです。
しかし25年程で学校環境は劇的に変わったようです。今時代は教師が何かやらかしたら、SNSで実名で共有されちゃう時代だし、親の意識も昔とはずいぶん変わってしまい、教師だから偉いみたいな意識は無いんでしょうね。
まあ、学校側もやり過ぎたところもあったりして緩慢に今の状態に落ち着いたと思うんですが、これからどうなるのかは全然興味ないのでどうでもいいや。
教師の描き方んですが、映画の演出なんで多少過激になっているんでしょうが、当時の教師なんて正直あんなもんでしたよ。今思うとロクな奴がいなかった。
内容は荒唐無稽
実はコシタツ、映画は見ていないんですが宗田理原作の文庫だけは読んでいたので、おぼろげながら内容を把握しているつもりだったんですね。
憶えている部分といっても、FMのミニコミみたいな発信局を作ったりした部分くらいしか憶えていなかったんですが、結局FMなんて出てこない。
生徒たちの、廃墟に立てこもる理由付けも特になく、学校での教師との軋轢と薄っぺらい家庭環境の背景から勝手に想像してねって感じです。少年主人公の菊池の家なんて、普通の家庭じゃん。家出する理由が見つからないし。
多分、コシタツが子供であったら、脳内補正をマキシマム効かせて映画を見るから、感情移入しまくりだったと容易に想像できるのですが、もう既に人生半ばのおっさんだから冷静に見ちゃう。この手の映画って、冷静に見ちゃうと粗ばかり気になっちゃってダメなんですよね。
でも、いまの中学生くらいの子供ってどんな反応するんだろう?
近所の中学生の子供と話すと、冷めているというか、冷静というか、現実志向というか、感情と実際を分離して思考しているような気がするから、こんな映画を見ても「アホくさ」って言葉で片づけられそう。
物語的にはほとんど回収することなく、演出過剰なうえに最後の花火に全て丸投げってところがいかにも角川な映画でした。アクション映画として見たらそれなりに楽しいかもしれません。
本当に残念なのが、子供たちの家出に至る背景が見えないのが残念でした。今ならそのあたりを丁寧に描かないと感情移入は無理ですね。でも、セリフの端々に登場する青臭いセリフは身もだえる感じがして良かったな。酸っぱい気持ちになっちゃった。
リアルタイムで見たかったな…と、少しばかり思ってしまいました。
まあ、宮沢りえがすっごい美少女でビックリの映画ですよ。
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