最近すっかり話題になっていなかったセアカゴケグモなんですが、2015年になって埼玉県春日部市武里団地内(日本でも最大級の大型団地)で新たに5匹発見されました。
コシタツは越谷在住ですが、お隣の町なので他人ごとではないですよ。夏から秋は子供たちにとっても、大人にとっても野外でアクティブに活動できる期間ですからうっかり触ると危険です。
そこで、埼玉県内でセアカゴケグモが確認された場所をマップにしてみました。
埼玉県セアカゴケグモMAP
今のところ埼玉県内で確認されているセアカゴケグモの発生分布図です。赤丸で囲った場所がおおよその発生場所になります。
青い棒線が引いてある場所は、県内でもセアカゴケグモが多く確認されている場所をつないであります。
川越市と富士見市はそれほど多くはないです。それよりも青線で繋いだあたりが結構大量に発生しているので近隣の公園や住宅地、庭などは少し注意が必要かもしれません。
線で繋いだ範囲内だとおそらく越谷市にも見つかっていないだけで、結構いそうな予感がしますね。
子供達にはセアカゴケグモの写真を見せて、気を付けるように言っておきました。
2014年以降の埼玉県内での確認状況
例数 |
確認年月日 |
場所 |
発見された数 |
1 |
平成26年7月29日 |
川越市砂新田 |
生体1匹 |
2 |
平成26年9月29日、30日 |
三郷市茂田井 三郷市北部浄水場 |
生体51匹、卵のう約150個 |
3 |
平成26年10月3日、4日 |
春日部市大枝 武里団地内 |
生体26匹、卵のう14個 |
4 |
平成26年10月17日 |
富士見市東大久保 |
生体2匹、卵のう4個 |
5 |
平成26年11月25日 |
久喜市河原井町 |
生体13匹、卵のう8個 |
6 |
平成26年12月2日 | 幸手市権現堂及び春日部市内 | 生体15匹、卵のう20個 |
7 |
平成27年7月31日 | 春日部市内 | 生体1匹 |
セアカゴケグモとは?
オーストラリア原産の毒グモで、毒を持っているのはメスのみであり、オスは毒を持っていません。
基本的におとなしい性格で、こちらから危害を加えない限り咬んできたりはしないようです。
メスの特徴
体長10mm前後。体型は丸く、体表は鈍い光沢を帯びた黒色。胸腹部背面にはひし形が2つ縦に並んだような赤い模様、腹面には砂時計状の赤い模様があるので、見間違えることは少ない。この赤斑の形は雌雄で多少異なり、地色の黒が淡い個体もいる。
オスの特徴
体長3-5mm。メスより小型で体型が細く、褐色がかった地色に淡色の目立たない斑紋を持つ。メスと異なり、胸腹部の背面に赤い模様は見られないが、腹面 にはメス同様に赤い模様を持つ。ただし、幼体のうちはメスもオスも淡褐色の地に不明瞭な縞模様をもつのみで、成体のような明確な違いは見られない。
どこにいるの?
日当たりのよい暖かい場所(地面や人工物のくぼみや穴、隙間など)や植木鉢やプランターの底、室外機の裏・外に置いてあるサンダルや長靴の中などにいるようです。身近な場所ですと、排水溝のふたの裏側・自動販売機の下などに生息しています。
クモの巣は3次元構造の不細工なクモの巣を作ります。
これだけをみると、自然派なクモではなく、都会的な意外と住宅の身近に存在するクモのようです。
咬まれたらどうなるの?
刺咬により、局所の疼痛、熱感、痒感、紅斑、硬結をきたし、区域リンパ節が膨張します。通常ですと、数時間から数日で症状は軽減します(時に、脱力・頭痛・筋肉痛・不眠などの全身症状が数週間継続することがあります)。
大阪府では毎年セアカゴケグモに噛まれた人が出るようですが、重症化した例は今のところないようです。
酷くならないとしても、咬まれたくはないですね。
万が一咬まれた場合は速やかに医療機関を受診して下さいとのガイドラインが出ています。
見つけたら?
見つけたら、殺虫剤をかけたり、熱湯をかけたり、足で踏んづけて殺してくださいとのことです。
ただ、埼玉県のHPでも春日部市のHPでも基本的に市民任せで、自治体に連絡してくれとは書いてありません。
まとめ
埼玉県内ですと先程のMAPに示した場所以外では確認されていませんが、おそらく確認されていないだけで意外と身近にいたりするんじゃないかなと、僕は考えています。
発生場所の近くや、青い棒線で繋いだ範囲に住んでいる人は庭いじりやエアコンをいじる時には少し注意してみるとよいかもしれません。
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