製造業に転職を考えている人に伝えたい「大切な4つの事」

これからの時代、会社に使い捨てにされないように、手に職を付けようと思って製造業に転職を考えている人って結構いると思うんです。

製造業って簡単に言っても実はものすごい数の製造業があり、食品加工、宝飾品、服飾、製材、金属加工、自動車組み立て、家具製造などなど挙げればキリがないくらいにありますし、常に求人がある職種もあれば、ほとんど求人の無い職種もあります。

選ぶ職種はどの職種でも構わないのですが、でもその前に、手に職が付けられる、キチンとした技能を習得できる会社や仕事を見つけなければいけません。

ここで注意しなければならない事がいくつかあります。

作業着で頑張る女性

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製造業で技能を身に付けるために注意すべき4つの事

これから将来的に使える技能を身に付けて、製造業で働いて生計を立てていくことを考えるとと注意しなければならない事があります。

そこで、製造業で15年以上現場で働くコシタツが、最低限注意すべき4つのポイントを伝えたいと思います。

  • 製造ラインはダメ
  • 教えない現場もダメ
  • 必要とされる技能か?
  • 給料は高くない

製造ラインはやめる

製造業 流れ作業

イメージです

技能系、職人系の仕事で手に職を付けようと思っている人が、流れ作業主体の製造ラインでの仕事についても無意味です。この手の仕事は常に求人が出ているので、入りやすい業種になります。なかなか仕事が見つからないとつい安易な方に流れてしまいがちですが、いけません。

もちろん、この仕事を否定しているわけではありません。製品を大量に作り、世の中に効率的に供給するうえでは重要な仕事なんですが、わざわざ技能者になろうとしている人がやるような仕事ではありません。

例えば製パン工場なんかでは24時間パンを作り続けています。ベルトコンベアに乗って流れてくるパンの検品をしていても職人にはなれそうもありませんよね。こんな仕事は、お小遣いが欲しい大学生がアルバイトでやっていれば十分な仕事です。

もちろん、もう少し高度な製造ラインもありますが、それでもボタン操作をある程度するだけとか、その程度です。別にあなたじゃなくても代わりの人でも簡単に憶えられます。

教えない会社は要注意

小さめの工場でありがちなのに、教えないがあります。

こんな会社は新人の入れ替わりが激しいので常に求人をかけていて、定点観測していればなんとなく分かります。

理由はいろいろあって、人員が少なくて教える暇がない。そもそも雑用係が欲しかった。教えたら自分のポジションが危ういなどなど沢山あるんですが、教えてもらえない事には仕事も憶えられませんし、時間がもったいないです。

技能系の仕事はある程度の失敗を繰り返して上達していく、ある種の練習と訓練の繰り返しになるのですが、人が少ない工場ですと失敗していると納期に間に合わない等の時間が足りなくなるために、基本的に出来る人だけで仕事を回します。

もちろん教えたくないわけでは無いと思うんですが、素人の新人を受け持つと単純に自分の持ち時間が減る為にあんまりやりたがる人はいないのが実際です。新人教育手当などが出れば多少は違うのでしょうが、そんな手当てが出る会社はほとんど無いと思います。

工場の中には最初から人材を育てる気が無く、雑用ポジションが欲しかっただけの工場もあったりするので注意して下さい。入社してから3か月も半年も雑用をやらせているような会社だと、その傾向が強いかもしれません。中には、つまらない仕事でもしっかりとこなす、やる気を見ている場合もあったりするので気を付けて下さい。

そんな会社でも、出来る人材だと分かればスグにでも教え始めてくれるので、分からない事、知りたいことは積極的に自分で調べたり、聞いたりするのがよいです。聞きもしない、言われた事しかやらない出来ないはちょっと問題あります。

中には保身のために教えないってのもあります。

これは零細工場なんかでよく聞くんですが、せっかく教えても独立されたり、よその待遇の良い会社に移られても困るので教えないってのがあります。

これも理由としてはよくわかるんですが、これから技能を身に着けたい人からしてみれば迷惑な話なので、その傾向が見えるようでしたらサッサと次を見つけるのが得策かもしれません。

これからも必要な技能なのか?

実はこれが本当に重要な事なのかもしれないんですが、その技能、技術が数年後にもまだ役立つ技能なのかどうか?って事です。

いくら手に職を付けたとしても、仕事自体が無くなったり、技術革新でもっと簡単に機械が出来るようになれば今までそれを仕事にしていた人はお役御免で、要りません。小さな会社だと、それだけで仕事が無くなり倒産するかもしれません。

現在の大工さんなんかは20年前の大工さんとやっている内容が全然変わってしまったといいます。昔は大工さん自身が1本の木を図面通りにカットして、家の形にしていったのですが、今は事前に工場でカットされて来て、大工さんはそれを組み立てるだけだったりします。

もっとすごいところだと、事前に部屋単位のユニットで組み立てて来て、現場でそれを組み合わせて完成なんてのもあります。

昔と求められる技能が違ってきているんです。もしかすると技能と呼べるものでは無くなってしまう時代が来るかもしれません。技能が要らない簡単に出来る仕事は、極端な話、誰にでも出来る仕事なので僕やあなたでなくてもいいんですよ。

この場合は大工さんになるのではなく、プレカット工場で働くのが正解なのかもしれません。それだって怪しいですが…

逆に、神社仏閣専門の宮大工なんかは寡占的な仕事になってきているので、これから先もある程度は安泰なのかもしれません。知り合いの神社やお寺の銅板屋根を張る会社なんかは仕事には困らないって言ってますから、おそらくそうなんでしょう。

でも、紹介が無ければ働けなかったりするのであんまり一般的ではないです。

これから仕事を選ぼうとしている人は、この辺りもよく考えて、これから身に付ける技術を選んだ方が良いと思います。

最新技術だからこの先も安泰って事は無く、昔からのローテク工場だからといって、この先消えるって事では決してありません。しいて言えば、誰もやりたがらない面倒な仕事ほど、この先残っていくはずです。むしろ、国内には面倒な仕事しか残らないと考えてもいいくらいです。

給料はそれほど…

新卒で、誰でも一度は聞いたことのある大手の工場に入社出来ていれば、かなり良い待遇になるはずなんですが、中途採用で、さらにこれから技能を身に付けていくとなると給料が上がるまで厳しい期間を過ごさなければなりません。

しかも技能を身につけたからといっても給料が上がる保証はなく、製造業の給料は仕事内容に比べると驚くくらいに安いのが現状です。追い打ちをかけるように休みが少ないのも特徴だったりします。

ブラックとまではいきませんが、かなりグレーな部類でしょうか。一日中立ちっぱなしだったり、重い物を運んだりするかもしれませんし、上司が職人気質で怖い人かもしれません。…人によってはブラックと感じるかもしれません。

それでも働いている人たちは意地とプライドでなんとか少しでも良い製品を作り出そうとしていますし、仕様に合った製品にするように努力しています。

精密金属加工なんかはその最たるものだと思います。

業種によってはもっと良い待遇のところもあるとは思うのですが、素人の転職者がおいそれと入れるところは無いと思います。

厳しい言い方になってしまいましたが、僕が15年以上製造現場で見聞きしてきた製造業はこんな感じです。違った意見もありますし、異論は認めます。

これから手に職を付けようと考えている方は、是非参考にして頂いて一緒に働きましょう(笑)

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