盗撮ってどこから?カメラマンが盗撮と間違われない為に注意する事

カメラ撮影を始めてから気にしてることがあります。

それは…、そう、盗撮疑惑なんです。

スマホやガラケーにカメラ機能が付いてからは、誰しもが1台カメラを所有する時代になってしまいました。

正直申して、盗撮するような人はおおっぴろげにカメラを出して撮影なんかしないと思いますが、まったく知らない人に正面からカメラを向けられて気分がよい人は居ないと思います。

そこで、僕が街中や公園での撮影で気を付けていることを書きます。

盗撮疑惑

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盗撮していると勘違いされない為に注意すべき事

今のところ、公園や街中でカメラ撮影していて注意されたり、怒られたり、職務質問されたことは1度もありませんが、これから先も本当に大丈夫なのかは分かりません。

実際にあった出来事なんですが、真夏に水遊びが出来る公園で子供たちとチャプチャプ遊んでいたら、中高年くらいのおっさんがジーと子供たちを見ています。

もちろん、水場の周りでは幼児や年少さんくらいの子供たちが水着で遊んでいます。

おっさんは場所を変えながらずーっと水遊びする子供たちを見ているような気がします。

しばらくすると警察官が2人ほどやってきて、おじさんに職質をはじめ、一緒にどこかへ消えていきました。

おそらく、子供たちのパパかママが通報したのだと思います。

この時は特にカメラを出したりして撮影している感じはしませんでしたが、怪しい行動、怪しそうな仕草ってやっぱりあって、気になるんですよね。なんていうか、場にそぐわない異質な感じとでもいいましょうか。

僕もこうならないように気を付けなければいけません。

街では人にレンズを向けない

人が行きかう街中で一眼レフカメラを出して撮影していると、かなりの人がジロッとこちらを見てから通り過ぎていくのが分かります。

撮影スポットでもない所でカメラを出していると、やはり異質な感じがするんだと思います。

もちろん、通行人を撮影しているわけではないのですが、カメラを向けらるとあんまりよい気分がしないのは確かです。

通りや街並みを撮影していると、レンズの方向が完全に人に向かっちゃう時がありますが、こんな時は撮影を止めるか、構図を変えるか、人にレンズが向かない方向を撮影したりします。

公園などでは離れた場所から撮影する

ブログ記事に載せるような公園の遊具などは、常に子供たちが遊んでいたりします。

普段は子供を連れて遊びがてら撮影しているのですが、後撮りだったりして一人で撮影することもままあります。

こんな時は短いレンズを付けて、ちょっと離れた場所から遊具などをサッと撮影して終わらせます。

別にやましい事をしているわけではないのですが、やっぱり異質な感じがしているような気がするんですよね…

特定の人物にピントを合わせない

ここで重要なのは、特定の人物にピントを合わせない事です。

たぶんですが、特定の人物にピントを合わせちゃったり、構図を作っちゃうと万が一にでも職質されたらアウトのような気がします。

まれに、目がクリクリでニコニコ顔がすんごく可愛らしい幼児が居たりすると、自分の子供たちとオーバーラップして撮影したくなったりするんですが、もし自分が逆の立場だったらやっぱりキモイんで撮影してはダメだと思います。

望遠レンズを向けない

これは嫁ちゃんや知り合いの女性から実際に聞いた事なんですが、長いレンズを使ってるとそれだけで怪しく感じるそうです。

マジか~!!!!な話なんですが、長いレンズを人の方に向けていると盗撮しているような気がするらしいです。

だから、長いレンズを使う時は向ける方向に気を付けましょう。

いったいどこからが盗撮???

海水浴場などで水着姿の女性だけを勝手に撮影していたらもちろんダメだろうし、人の家の中や女性の下着なんかを撮影したら、これは立派な犯罪です。

こんな当たり前の犯罪である盗撮では無くて、観光地や撮影スポットなどの人が大勢集まってる、否が応でも人が写ってしまう場所や、構図の中に人が入っているほうが印象深い写真になりそうな場合などの、思い付きで人を撮影したりした時などは一体どうなんでしょうか?

卑わいな撮影?

ネットで調べてみると盗撮行為に対する法律はないようで、実際には、

  • 軽犯罪法 第一条 第二十三号
    正当な理由がなくて人の住居、浴場、更衣場、便所その他人が通常衣服を
    つけないでいるような場所をひそかにのぞき見た者

東京都の公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例の中にある、

  • 同第五条 第一項
    何人も、人に対し、公共の場所又は公共の乗物において、人を著しくしゆう恥させ、
    又は人に不安を覚えさせるような卑わいな言動をしてはならない。

の解釈を盗撮行為に当てはめているようです。

ここで重要なのが、公共の場所又は公共の乗物において、人を著しくしゆう恥させ、
又は人に不安を覚えさせるような卑わいな言動(撮影)になるようです。

なので、上記に当てはまらない撮影であれば特に問題なさそうな感じがしますが、街中や街頭での撮影中に、結果的に撮影されてしまった人が訴え出て、そこに人を著しくしゆう恥させ、
又は人に不安を覚えさせるような卑わいな部分が撮影されていたら偶然であってもダメダメって事になるようです。

もちろん男女ともに規定されるので、撮影対象が男だから問題無いって事は全くありません。

肖像権的な盗撮?

最近はプライバシー保護の考えが広がっているので、うっかり通行人などを撮影してしまいあとから肖像権の侵害で訴えられる事もあるかもしれません。

ネットで調べてみたところ、勝手に撮影しちゃダメだよっての判例がありました。

「人は,みだりに自己の容ぼう等を撮影されないということについて法律上保護されるべき人格的利益を有する(最高裁昭和44年12月24日大法廷判決参照)。もっとも,人の容ぼう等の撮影が正当な取材行為等として許されるべき場合もあるのであって,ある者の容ぼう等をその承諾なく撮影することが不法行為法上違法となるかどうかは,被撮影者の社会的地位,撮影された被撮影者の活動内容,撮影の場所,撮影の目的,撮影の態様,撮影の必要性等を総合考慮して,被撮影者の上記人格的利益の侵害が社会生活上受忍の限度を超えるものといえるかどうかを判断して決すべきである。
また,人は,自己の容ぼう等を撮影された写真をみだりに公表されない人格的利益も有すると解するのが相当であり,人の容ぼう等の撮影が違法と評価される場合には,その容ぼう等が撮影された写真を公表する行為は,被撮影者の上記人格的利益を侵害するものとして,違法性を有するものというべきである。」(平成17年11月10日最高裁判所第一小法廷)

なんだか小難しく書いてあるので、自分の言葉に意訳してみます。

  • 『人は,みだりに自己の容ぼう等を撮影されないということについて法律上保護されるべき人格的利益を有する』

むやみやたらに自分を撮影されない自由があるよ。

なので、うっかり撮影してしまったり、フレームに入り込んでしまった人が撮影に気が付き、削除を求めて来たら削除しないとダメですね。

  • 『人の容ぼう等の撮影が正当な取材行為等として許されるべき場合もあるのであって,ある者の容ぼう等をその承諾なく撮影することが不法行為法上違法となるかどうかは,被撮影者の社会的地位,撮影された被撮影者の活動内容,撮影の場所,撮影の目的,撮影の態様,撮影の必要性等を総合考慮して,被撮影者の上記人格的利益の侵害が社会生活上受忍の限度を超えるものといえるかどうかを判断して決すべきである。』

正当な理由があっても、相手を貶めるような撮影はダメだけど、まあ総合的に判断してね。

うっかりフレームに入り込んで、撮影する意図がなく撮影された人物の写真では、撮影された人物の社会的な不利益が発生する可能性は極めて低いので、特に問題無いのかと思います。

  • 『人は,自己の容ぼう等を撮影された写真をみだりに公表されない人格的利益も有すると解するのが相当であり,人の容ぼう等の撮影が違法と評価される場合には,その容ぼう等が撮影された写真を公表する行為は,被撮影者の上記人格的利益を侵害するものとして,違法性を有するものというべきである。』

勝手に人が写った写真を公表しちゃダメだし、写った人を貶めるような写真は公表しちゃいけないよ。

SNSやブログで個人が分かる写真を勝手にアップしちゃダメ。さらに、醜態をさらすような被写体を貶めるような写真をアップしたら罪になりかねません。

 

カメラ趣味人の撮影程度では、特に公表する写真ではなく、さらに写った人を不利益にする写真でなければ肖像権的には問題無いんだと思います。

もしも、撮影中に怒られたり、注意されたら、写真を削除すれば問題無いのだと思いますし、撮影された方もそれ以上の何かを求める事は出来ないはずです。

僕は法律の専門家ではないので、間違っている可能性もあるので詳しくは以下のサイトを参考にして下さい。

まとめ

最近、盗撮事件が相次いでニュースになっていたので、記事にしてみましたが、難しい問題ですね。

個人的には『人を著しくしゆう恥させ、又は人に不安を覚えさせるような卑わいな言動(撮影)』からも分かるように性的な何かを連想させるような写真でなければ問題無いような気がしますが、どうなんでしょう。

ただ、女性の後ろ姿の撮影だけでも盗撮扱いされたりするので、むやみに女性や子供を撮影しないことがイチバンですね。

コメント

  1. 日野 より:

    コツタツさん、今晩は、私も、撮影していて、人物が入りそうになると、「ハット」したことが、何度かあります、お互いに、気お付けて、楽しい写真ライフに、いたしましょう、ご忠告ありがとうございました。

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