RAW画像の現像してる?どこまでが現像?どこからが加工?

デジタル一眼レフカメラを始めてから1年くらいはJPEG画像で保存していたんですが、一度RAW画像での写真現像を憶えてしまってからは、よっぽどじゃない限り現像ありきでの写真撮影になってしまいました。

でもこれっていいのか悪いのか、よく分かりません。

現像前のキショウブ

現像前のキショウブ

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RAW現像は後だしジャンケンか?

最近ではある意志を持って撮影した写真は基本的にRAWデータで保存しています。

RAWデータで保存しておけば、ピンぼけ、手振れ、被写体ブレなどの致命的な失敗ではない限り、後から各種パラメータをいじる事でそれなりの写真に仕上げることができます。

もちろん、カメラ低級者であるから構図などのセンスはそれなりなんですが、撮影に気を取られ過ぎておざなりにしていた、ホワイトバランス設定や、露出の失敗などを自宅PCで自分好みになるまで徹底的に変化させられます。細かいところですと、トーンカーブをいじることで露出やホワイトバランスだけでは調節しきれない微妙な色合いまで変化させられます。

もちろん撮影したすべての写真を現像することは無く、撮影した中でも気にいった構図でさらにピンぼけ、手振れ、などの失敗が無い写真だけを現像します。しかしこの辺はさすがにカメラ低級者なので、構図的な失敗、撮影技法的な失敗がかなり多く歩留りが悪い部分でもあったりしますね。

現像後のキショウブ

現像後のキショウブ・・・あまり変化がないですが超自己満足です

僕個人的にはフィルム時代と違って、撮影枚数にほとんど制限が無いデジタル時代だからこそ、ひたすら撮影条件や構図を変えて撮影することで上達出来れば(ある種筋トレに近い)と考えている部分もあり、この後だしジャンケンみたいなRAW現像主体の撮影方法が非常に便利で心強く感じる部分でもあります。

RAW現像前とRAW現像後

RAW現像前写真

以前、こども動物園でRAWデータで撮影してきたオオタカの写真です。使ったレンズはD5500のキットレンズである55-300㎜ズームレンズです。ニコンの中でも一番お安い高倍率ズームレンズになります。

この写真は、撮影時になるべく光の加減でコントラストに差がつくように意識して撮影しました。撮影時にカメラの液晶画面で確認した感じだと結構いい感じだったんですが、自宅PCで見ると思った以上に明るい画像です。

そこで、ニコン現像ソフトCapture NX-Dで少しばかり修正してみました。

RAW現像後写真

修正後の写真がこれです。

修正した部分は、もう少し暗い雰囲気にしたかったので、露出補正を2/3アンダーに補正して、ホワイトバランスをオートから晴天に変更しました。ホワイトバランスはあれこれ弄ってみて、一番自分が望む色調に変化させてみた結果です。トーンカーブなどは弄ってません。

気を付けた事は1点だけありまして、オオタカの目の色が印象的になるようにだけです。

理由は、人間は基本的に動物でも風景でも、それが自動車や機械の中であっても、どこかしらに目と鼻、口といった人間の顔を連想するように出来ています。中でも目から読み取れる情報量は特に多く、目の表情だけで体調や心理状態まで把握できます。

なので、今回はオオタカの目に宿る力強さが失われないように現像してみました。

写真を後から弄るのはNG?

インターネットなどでは、撮影した写真を後から弄りまわすのはあまり好まれていないというか、撮って出し最高!撮影する前に構図や表現方法などの条件を突き詰めろ!これが出来ないといつまでたっても写真が下手くそのままだ!的な事が多く書かれています。

言いたいことはすごく理解できるし、歩留まりなどを考えれば当たり前だと思いますが、個人的な意見としては後から弄られるように作ってあるものなんだから、いくらでも調整すればいいんじゃないかって感じです。

結局のところ、現像は写真の色だけしか変更できないんですから。

理由としては、あれだけ構図について書かれた本が売られているわけですから、やはり写真を印象付ける一番の要素は被写体と構図なんだと思うんです。

まず最初に構図ありきで、それを演出する形で色があるような気がするんですが、これはカメラ低級者の戯言なのかもしれませんが…

これがフォトショップのように、あるものを無くしたり、逆にないものを付け加えたり、広告写真の女の子の肌やほくろを修正するような、被写体のフォルムを変え始めたらこれは果たして写真なのか?それとも写真をモチーフにしたイラストや絵画なのかと思う部分もあるのは確かです。

この辺りの線引きってどうなんでしょうね。僕としてはトリミングと色の調節くらいまでが現像の範囲なような気がします。

色の変化を楽しむ

これまで1年以上写真を撮影してきて思うのは、カメラ撮影のうまヘタ関係なく表現したい色ってあるんだなとの思いです。

簡単にいえば好きな色調でしょうか。

まあ、所詮趣味の世界での話なのでこれくらいにしておきますが、撮影後に現像しながら色の変化で遊ぶのって面白いし、弄れるんだから積極的に使うべきだと思います。意外と思わぬ発見があったりして楽しいですよ。

 

まとまりのない記事になってしまいました。すみません。

 

 

コメント

  1. moukin425 より:

    ども。
    自分も概ね同じ考えです。以前は、JPEG 保存・撮って出しオンリーでしたが、1ヶ月ほど前から RAW ファイル保存にし、現像するようになりました。RAW 現像(Lightroom 使用)に関しても何冊か書籍や雑誌を参考に試行錯誤でやってますが、写真雑誌や写真共有サイトに投稿されるいい感じの作品を見る限り、レタッチ現像されているものがほとんどのようで、また知り合いの写真撮りに聞いたりメディアを見た限りでは、写真を撮る以上に現像に費やす時間がほとんどのようです。自分もレタッチ・現像するようになってからは、(構図や歩留まり率などは別とし、これまでとの比較という意味で)これまでよりも人に見せられるような形にできるものが増えたようには感じます。消したり加えたりは、商業ベースならアリでしょうけど、個人の趣味の範疇ではそこまでは…と思います。

    ** 記号のような名前も何なので、moukin… に変えさせていただきました。

    • コシタツ より:

      moukin425さん、コメントありがとうございます。
      やっぱりというか、写真共有サイトなんかで見る「おっ!」と目を引く写真は、
      現像やその他エフェクトをかけていそうな写真が多いんですね。
      僕もそうなんですが、現像を始めると落としどころがよくわからず、ダラダラと時間ばかり過ぎちゃう傾向があるので、
      なるべくいじるパラメータを少なくして時間をかけないで現像するのが課題です。

      現像に関してはLightroomユーザーが多いので気になりますが、結構いい値段がしますね。悩みどころです。

      • moukin425 より:

        ども。
        デジスコや現像などについて、自分も書いておきたいトピックはいろいろあるのですが、自分も低級者なので思考時点でなかなかまとめられない状況です。
        で、現像ソフトについてですが、Capture NX-D を使いかけたのですが、ちょっと取っつきにくいなぁと感じていたときに、デジキャパ(2015年7月号)の Photoshop & Lightroom 特集記事を読んで、とりあえず Lightroom を1ヶ月試用したあと、Adobe Creative Cloud フォトグラフィプラン(Photoshop+Lightroom) 12か月版(アマゾンで 11,760円)を購入しました。1ヶ月の試用期間を含めれば、実質月額 900円程度なので、元は取れるかなぁと思っています。
        ==モウキン==

        • コシタツ より:

          モウキンさん、
          Capture NX-Dなんですが、少し重いのを無視すれば、僕が使う程度の現像は楽しくやれます。
          ただ、Photoshop+Lightroomほどイロイロな編集は出来ないようです。
          月々900円ちょっとなんですが、使用頻度を考えると導入には躊躇してしまいます。

          一応カメラ以外も書いている雑記ブログなんで、現像を始めるとブログ更新が滞ります…(笑)

  2. 日野 より:

    コシタツさん、こんばんは、オオタカの目が、綺麗で、生々しく感じます、
    私の、こころを、見透かされているような感じです、
    やはり、せっかく、いろいろな、機能を使えるのならば、使えばいいと思います、
    やはり、今の時代、これも、進化と、新化と思います。

    • コシタツ より:

      日野さんありがとうございます。
      画龍点睛を欠くではありませんが、やっぱり目の持つ力は偉大です。
      カメラ撮影のセオリーでもある、目にピントを合わせるには確かな意味があるんだと感じますね。
      新しい技術は使ってみないと分からない部分が沢山あるから、食わず嫌いでは無くて、どんどん使って取捨選択していくべきだと思います。
      ただ、時間が少し足りません…

  3. nam より:

    こんにちは、はじめまして。
    自分も昨年の秋頃からRAW撮りオンリーに変更しました。
    現像処理は、事前に設定しておいてカメラに撮影時にやらせるか、後から自分でやるかの違いでしかないんですね。それなら自分でやったほうが、細かい調整ができ、よりイメージに近いものができます。

    それに、自分で色々いじれるようになると、自分の撮った写真に向き合う時間が増えて、「ここは失敗、今度はこういう構図アングルで撮ろう」「ここにピントを合わせたかった」「これは露出が足りない」「深度浅すぎ、もっと絞ろう」などなど、撮影でもっとも大事な技術や感性が上達します(カメラの設定方法はあまり上達しないでしょうけれども)。

    私は、写真はできた作品が全てだと思っています。
    どう撮ろうが、どんな機材を使おうが、それは評価される対象ではないです。

    昨年から参加し始めたフォトコンで、すでに何度か入賞していますが、ほぼRAW撮り現像した作品です。フォトコンの審査員(だいたいプロ写真家です)は、「JPEG一発撮りだから最高」なんて評価はしません。目の前のプリントが全てです。

    • コシタツ より:

      namさん、コメントありがとうございます。
      非常に参考になります。
      イメージを具現化する感性、技術って決して機材ありきではないって事ですね。
      カメラ低級者にはとても心強い言葉です。
      僕もフォトコンに向けて感性性能をあげていきたいですね。
      これからも当ブログを宜しくですm(__)m

      • nam より:

        「撮って出し最高」なんてことはないので、どんどん事後現像して自分のイメージを作り上げて下さい。デジタルになってやりやすくなりましたが、フィルム時代でも現像プリント時の色補正はもとより、トリミングによる構図調整もさんざんやられてきています。それを撮る際にフィールドバックしていけば、どんどん上達します。

        レタッチ(デジタル加工)となると、フォトコンによっては禁止というのも多いので、それはケースバイケースです。ポートレートフォトコンではモデルの女の子の肌シミ修正を行いますし、星景フォトコンでは、流線の比較明合成などをあたり前のように行います。

        私も日ごろD5300を使ってます。
        今後もブログ記事を楽しみを読ませていただきますね(^^

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