「透明なゆりかご」を読んで壮絶な産婦人科を知る。男も黙って読んだ方がよいと思う

お金に多少不自由でも、子供が無事に生まれて、ただ普通に子育て出来るって事は、実は当たり前の事ではないのかもしれない。

それこそ、奇跡の積み重ねなのかもしれません。

そんなことを思わずにはいられない1冊でした。

透明なゆりかご 1巻 表紙

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産婦人科はハッピーなだけの場所ではない

これを読むまでは全然そんなことを考えもしませんでした。

コシタツ家には子供が3人いるのですが、特に問題も無くすんなりと出産した(嫁がですが)ので、産婦人科は子供が生まれるハッピーな場所程度の認識だったんです。

しかし実際の産婦人科は、ハッピーな出産が光だとしたら、影の部分があったんです。

影の部分は、望まない妊娠の処置や、子供へのDV、性的虐待の発見、子供たちの妊娠出産…などなどです。

透明なゆりかご

しかも、この本の作者である沖田×華さんは実際に多感な高校三年生の夏休みにアルバイトとして産婦人科で働いた経験を元にして物語を書いているので、多少の漫画的な脚色はあるのかもしれませんが、実際に作者が体験した話がほとんどなんです。

女性にとって妊娠、出産は一大事なはず…

男って身勝手な生き物で、責任を取らない、取れない奴はとことん酷くズルくて、女の前から姿を消します。

この物語に出てくる男ももれなくそんな男ばかりで、遊び相手の女が妊娠すると音信不通になります。なかには再婚相手の子供に手を出すマジで最低な、クソな、猫にかじられて死んじゃってもよいような男も出てきます。

コシタツも子供がいるからこの手の話は心底腹が立つというか、子供はあり得ないんだよ。たのむよ大人。

透明なゆりかご

「思い描いていた愛や夢が散っても、立ち尽くしている時間はない」

「男は逃げることができるけど、女はすべてを背負わなければならない」

「たとえ心の準備ができていなくても」

「進んでいかなきゃならない」

失礼な話、男ってそこまで深く考えていないよね…。男の無理解、身勝手さが女の不幸の発端なのかもしれません。

でもさ、作者が過ごした短い期間で、しかも決して大きくない町の産婦人科での出来事でさえこんな感じなんだから、実際はあちこちの産婦人科で頻繁に起きているのかもしれないと想像すると、結構ゾッとします。

作者フィルターを通して…見える光景

強烈で悲惨なストーリーがほとんどなのですが、沖田×華さんの描くうま下手の作画のおかげで、悲惨さがむやみに強調されないのと、作者独特のフィルターを通して優しく表現されるために、物語の最後は救われるような気さえします。

透明なゆりかご

「自分でも意識しない『見えない愛情』を子供に対して持っているんじゃないだろうか」

「最悪な状況と最低な判断、間違った行動のはてに」

「最後の最後に、彼女は子供の命をこの世に残したかったのではないかと、私には思えたのでした」

ハッピーな産婦人科の陰で、壮絶な人間ドラマが繰りひろげられていたのですね。うむむ…

男コシタツ、なぜ買った?

しかし、なんでコシタツがこんな本を買ったかって?

それは、ネットの広告枠に意味深なシーンが頻繁に掲載されていて、その誘惑に耐え切れなくなったからです。

でも、買ってよかった漫画です。っていうか、年頃の男女は一度は読んでおいた方がよいと思います。妊娠・出産への価値観が変わりますよ。

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