おっさんが号泣です。100万回生きたねこを読みました

泣き出すおっさん

読んでいる途中からもう涙が止まりませんでした。いい歳したおっさんが20ページくらい読み進んだあたりから泣き始めましたよ。本当です。

100万回生きたねこ

子供たちの本棚に置いてあったのは知っていました。お正月休みで特にやる事もないので、ふと気になって読んでみたんですね。もう駄目でした。わずか数分で読めてしまう絵本ですが、とんでもない力をもっている様です。

自己愛から与える愛に

ねこは、白いねこと たくさんの 子ねこを、自分よりも 好きなくらいでした。

ねこは、白いねこと いっしょに、いつまでも 生きていたいと 思いました。

やべ、泣きそうになってくる。しかし、僕は子供や嫁さんをこの猫ほど愛せているかい?自分よりもいとおしく感じているかい?本当は、いまだに自分のことが大好きだろう。たいした人間でもないくせに自己愛だけは一人前じゃないか?僕は嫁さんといつまでも一緒にいたいと感じているかい?

いつまでもは生きられない

ある日、白いねこは、ねこの となりで、しずかに うごかなく なっていました。

猫は泣きます。ひたすら泣いて死んでしまいます。僕は子供たちが死んだら悲しむだろう。立ち直れないくらいに悲しみそうな気がするが、果たして嫁さんが死んだらそう感じることが出来るのか?逆に嫁は僕に対してそんな感情を持っているのだろうか?気にはなるが確認する気にはならない。それは確認してはならないからだ。つまり愛情とはそういうことなんだと思う。

読み手によって感じ方は違う

僕はこの物語を、人間の心の成長物語と感じました。最初は幼少期にある一方的に与えられる愛情。成長と共に自己愛に目覚め自分が大好きになる小年期。そして、自分よりもいとおしい何かを見つけてそれが愛情の対象になる青年期。最後は、愛の対象物が失われる可能性の高い壮年期。人間のオスもメスが先に死んじゃうと悲しみに暮れてあっさり死んじゃうからね。逆はほとんどないらしいが…

嫁さんの感想は『ふーん』って感じでした。たぶんあれだな、妖怪に乗り移られているんだな。妖怪無感情だな。

100万回生きたねこ 裏表紙

裏表紙の絵が素敵です。

講談社 100万回生きたねこ 佐野洋子 作・絵 1400円 税別

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